

すでに告知済だけれど、いよいよ開きます。「REALTOKYO BAR」! 第1回目はなんと本日8月22日(木)午後10時〜(@Roppongi Hills Information Center/THINK ZONE)。メレディス・モンクからブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブまで、そしてラ・ラ・ラ・ヒューマン・ステップス、ローザスからスティーヴ・ライヒ、ダムタイプまでを手がける辣腕プロデューサー、前田圭蔵さんと、月末に彩の国さいたま芸術劇 場で新作『Voyage』の公演を控えるダムタイプのパフォーマー、川口隆夫さんがゲスト。たっぷりのトークと、『Voyage』ヨーロッパ公演のサワリを含む前田さんの秘蔵ビデオ、それに川口さんの「秘話」と、ドリンク片手の懇親パーティ(BAR!)とで、熱帯夜をさらに暑く、熱く楽しもうというわけだ。みんな、来てねー。
今からもうドキドキワクワクが始まっている。前にも書いたとおり、オンラインもいいけど、オフラインのリアルなイベントにはかないっこない。実は今日はICC で開催されるダムタイプのアート展(インスタレーション)『Voyages』プレス内覧会の日でもあって、「REALTOKYO BAR」の前に僕も顔を出し、なるべく多くの人たちを誘い出そうと思っている。あれ? なんだか文学賞のパーティに出席して、その場から自分の店に客を連れ込む、銀座の文壇バーのやり手ママみたいだな。まあ、同じようなものか。

9月4日(水)には、早くも第2弾「恋と映画とイタリア料理−『dinnerrush』公開記念トーク&フードイベント」が控えている。休載中の人気連載「刃渡り35センチ」の書き手ふたり、ドラァグクイーンのマルガリータさんと詩人で作家の貞奴さんをゲストに、話題の映画『dinnerrush』(シネマパリジャン配給)の予告編を観ながら語ってもらい、さらに映画の重要なモチーフでもある新旧2種類のイタリア料理を食べ比べようという贅沢なイベントだ。すでに青山のカフェアットイデーのシェフと、会場Roppongi Hills Information Center/THINK ZONEにあるライブラリーカフェ「テ」のシェフが、メニューづくりにしのぎを削っている。トークもフードもどちらも楽しみだ。

9月22日(日)と23日(祝)には、「REALTOKYO MARKET(実東京市)」と題するマーケットも開く。CD、書籍、アートグッズから、雑貨、盆栽、はては(なぜか)有機野菜に至るまで、RT によるセレクトショップだ。ドリンクも売ってるから、気軽に立ち寄ってほしい。そうそう、それからフリーペーパーをつくっている人たちにお願い。当日、会場でペーパーを撒きませんか? よかったらinfo@realtokyo.co.jpまでご連絡下さい。
そして9月27日(金)には、レン・コーポレーションの協力で、「チェコ・アニメの新世紀」公開を記念するBARを開く。歴史的な名作とシュヴァンクマイエル以降の若手の作品を中心に、30分ほどビデオをみんなで観て、その後、やはりマルガリータさん+貞奴さんを中心に、わいわいがやがやとおしゃべりをしようという趣向だ。イジー・トルンカの『手』という傑作もあって、これにはライブラリーカフェ「テ」が、手の形をしたクッキーをお茶と一緒に出そうかと燃えている。ちなみに「テ」は、ル・コルビュジエがリトグラフのモチーフとして好んだ「人間の手」からその名を選んでいる。
そこからの連想というわけでもないけれど、どのイベントも、「人の手」がふんだんにかけられている。「これが今の東京のすべてだ!」なんていう大風呂敷は広げないが、「ここに今の東京のエッセンスがある!」くらいのことはいわせてもらいましょう。これからも続けるよ。楽しみにしていて下さい。では今夜!
寄稿家プロフィール
おざき・てつや/『REALTOKYO』『Realkyoto』発行人兼編集長。1955年東京生まれ。京都造形芸術大学大学院学術研究センター客員研究員。趣味は料理。