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Interview

124:篠井英介さん(『アリエル王子と監視人』ホテル総支配人ヒデ役)&稲葉雄介さん(『アリエル王子と監視人』監督・脚本)
聞き手:福嶋真砂代
Date: July 11, 2015
篠井英介さん(『アリエル王子と監視人』ホテル総支配人ヒデ役)&稲葉雄介さん(『アリエル王子と監視人』監督・脚本) | REALTOKYO

熊本が舞台の日タイ共同製作作品『アリエル王子と監視人』で劇場公開デビューをする稲葉雄介監督と、ホテル総支配人を魅力的に演じた篠井英介さん。熊本ロケ以来久しぶりに再会したおふたりに、お話を伺った。半年近くイタリアンレストランで皿洗いをしながら、熊本の街の空気や刺激をたっぷり吸い込み、撮影に入ったという稲葉さん。まずは「住んでみる、働いてみる」という体当たりが流儀の、優しい外観から想像つかない骨太なクリエイターだ。「いまの鼓動、血の色、血の匂い」を作品に感じたという篠井さんは、現場では新鮮な驚きがあったと……。若い監督と先輩俳優による、貴重な、切なくなるほど優しいトークをたっぷりどうぞ。

映画のタイトルの後のファーストカットは、篠井さんが演じるホテル総支配人のヒデさんですね。 ヒデさんは、アリエル王子の父親(国王)が日本に留学した際のご学友という設定で、当時はディスコで踊っていたという事実も明かされて……。いろいろ想像ができるちょっと謎めいた存在でした。

 

稲葉:2番目に作った予告編も篠井さんのオープニングカットで始まるんです。

 

今回、篠井さんに出演をお願いした理由はどのような?

 

稲葉:どの作品でというよりも、篠井さんが出演されている作品の総体的な印象で、特に主演のノンくん(チャーノン・リクンスラガーン)と共通するのですが、「笑顔」のイメージです。篠井さんの役はフィクショナルな王子を出迎える役です。その品の良さとか、笑顔で出迎えるということが重要だと思っていて、作品の中のリアリティを獲得していくには、この役は篠井さんでなければいけないという思いでお願いしました。現実の熊本の町と物語を繋ぎ止めてくれる人です。

 

篠井さんが脚本を読まれたご感想は?

 

篠井:最初に読んだときより少し手を入れられて、随分練り上げられたんだなあって。手塩にかける、そういう思いでお作りになるんだなと、準備段階から映画への愛情を感じました。私自身の役柄はさほど変わってないのですが、とても緻密に熊本という町をうまく生かそうとする工夫とか、人物の造形とか、苦心なさってる様子がよく解りました。

 

稲葉雄介『アリエル王子と監視人』 | REALTOKYO
(C)TNC inc./KIRINZI inc./Little Help Co., Ltd. 2015

現場は新鮮で、驚きがあり、映画を観てなるほどと……

篠井:監督は不思議で、僕はこんなにお若い監督と組むのは初めてだったのですが、テイクが少なくて、ワンテイクくらいで「はい、OKでーす」って終わっちゃうんですね。けっこう驚きました。でも完成した映画を拝見して「なるほどなあ」と。カッチリしたいわゆる昔ながらのカメラワークと違って、少しリアルに動いているような、誰かが見ているような視点の揺れがある画面で、そうか、そうか、だからこそ昔の映像のように、微に入り細に入り決めこまない、いい意味のユルさなんだなあと。だけど現場では、「え、1回目でもういいんですか?」っていうような気持ちになっていたんです。カット割りもわりとざっくりで、それも驚きました。イヤな感じとかそういうのではなくて、新鮮に感じました。

 

稲葉:僕にとっては逆に、僕のような撮り方をする人が周りに多いので、「そうか、僕のはスタンダードではなかったのか……」と(笑)。

 

篠井:テレビドラマだったら、例えば照明を決めるのに20、30分も待って、さあいよいよと思ったら、またセットを直したり、カット割りとか、ああ終わったと思ったらまた別の角度から撮ったり、いろいろ大変なことが多いのですが、稲葉監督の現場は「一発OK」なので、大丈夫かな、思った通りの画をお撮りになれてるのかと、ちょっと心配になって。老婆心だけど、もっと撮っておいたほうがいいんじゃないですかね、って思ってしまうくらい、あっさり……。

 

そうすると演じるほうの意識も何か変化がありましたか。

 

篠井:監督のやり方がわかってからは、初回がすごく大事だなと意識しました。普通だとテストを2、3回、本番も2、3、4回と、何度もテイクを重ねていくと、みんな「勘弁して~」となるし(笑)。たった1行くらいのセリフでも10回も言ってると「何しゃべってたっけ?」って混乱のどツボに陥るのですね。「1回目がいちばんいい芝居してるわね」って役者仲間とよく話してるけど、ほぼそうなんですよ。だいたいそれはテストなので、カメラを回してない。でも回してないときがいちばんフレッシュに、リアリティのあることをやってたりすることがあるんですよね。

 

その時間を稲葉監督は撮ってたわけですね。

 

篠井:だから正しい有り様ではあります。大御所の俳優だったら、「テストから回して」なんて言う人もいるのかもしれません。テストの段階から回しておいてくれると、いい意味でも生々しいリアルなものを出せるって思っている役者は多いとは思います。これは僕のイメージなのですが、日本では何か映画村のようなところがあって、その村の映画を愛してる人たちで作っているというようなね。僕は演劇人なので、基本的に舞台で演じていますが、もちろんお声をかけていただければ映画のお仕事をやります。でも"映画村"の人ではないと実は自分では思ってるんですね。そういう経験から言うと、稲葉監督のは全然違う感じがしました。ただ、いろんな考え方があると思いますが、映像に出るときは俳優は「素材」でしかないと思っていて、あくまでもマテリアル。稲葉さんの頭に篠井英介の笑顔がふと浮かんでオファーして下さったみたいに、イメージ、インスピレーションのようなものですよね。篠井英介の笑顔がいいと思って下さって、僕の「居る存在」が監督と共鳴するなら、それで十分なんです。オファーをいただいたということは、いま居る僕が監督のご希望に叶ってるのが8割。あとはセリフを覚えて、現場の雰囲気とか、監督が求めるものに応えるように務めないといけないけど、がんばらなきゃなんてあまり思いすぎるとうるさくなるし、やっぱり最終的には監督の手の中にあるものなのです。どう編集するかでまったく違うものになりますから。僕はこのセリフの後ですごくいい表情したんだけどって自分では思っていても、それを拾って下さるかどうかは、監督次第です。だから委ねるしかない。たぶんみなさんそういう思いでいらっしゃるんじゃないかなと思います。どう狙ってどういうふうに作っていくかが監督の持ち味だったり、才能だったりするのかなと思って、出来上がりを観るんです。

 

稲葉雄介『アリエル王子と監視人』 | REALTOKYO
(C)TNC inc./KIRINZI inc./Little Help Co., Ltd. 2015

いまの鼓動、血の色、血の匂いを感じる映画に

今回の出来上がりをご覧になってどうですか。

 

篠井:第一印象は、人柄が出るな~と思いました。テレビドラマと違って、大げさに言えば、稲葉さんの鼓動や流れる血のようなものが映画になっていると思いました。いまの稲葉さんの作るものと、10年後の稲葉さんが作るものはまた違う鼓動、血の色、血の匂いがしてもまったくよくて、どんな成長を重ねていかれるかで違うのでしょうけど、この作品には、いま生きている鼓動や血が映り込むんだなと思いました。

 

「アリエル王子の"笑顔"は自分かもしれない」と監督がどこかで語ってましたね。

 

稲葉:今回、パーソナルな部分を映画の中に持ち込もうという気持ちはあまりなかったんです。初めて自分の身内(仲間)じゃない人たちと作った映画でしたが、ただ、出来上がったものを親しい人に見せると「これは君じゃないか」と言われることが多くて、戸惑っているんです(笑)。でも否定はできないです。あまり正しい態度ではないと思うのですが、王子は常に笑っています。僕は社会的なことを直接的に描くのは好んでやらないのですが、いま社会の中で生きていて感じる「気分」を、王子の笑顔に込めたかったというのは確かにあり、僕のパーソナルなものが表面的に反映されてるとは、あまり信じたくないのですが、そうなっていたようですね。

 

タイでオーディションをしたのですね。

 

稲葉:はい。アリエル王子役のオーディションのとき、「あなたはどんなときに怒りますか」と質問したんです。「そもそも怒らないです」という人が多くて、そのあたりも映画のヒントになっているかもしれません。それは宗教的な教えなど、幼いときから怒らないという精神的鍛錬をしていますと答える人も多かった。ただそれでも怒るのは、やはり政治のことでしょうね。ちょうど反政府デモの真っ最中にオーディションをしていて、政治的な怒りはみんな持っていました。日頃怒らない国民が怒るというから、そこに闇を感じます。

 

稲葉雄介『アリエル王子と監視人』 | REALTOKYO
(C)TNC inc./KIRINZI inc./Little Help Co., Ltd. 2015

僕らの子供の頃は、映画も一期一会だった

篠井:映画は何度でも観られるのが演劇とは違うところだけど、僕が子供の頃は映画も一期一会だったんですよ。映画館で1回観て終わり。いまみたいにレンタルが手軽にできる時代じゃないので、逃したらもう観られない。映画好きな人間にとっては、大事な作品に対してそういう思いがありましたね。僕は映画館でアルバイトをしたことがあったのですが、その頃はリバイバルの映画も映画館でしか観られないという時代で、バイトをしたらタダで観られると思ったので夏休みにバイトさせてもらいました。ほとんどただ働きでしたけど、空いた時間に映画を観させてもらったりしたこともありました。

 

何歳くらいのときですか?

 

篠井:高校生のときでした、金沢で。その頃は金沢に映画街というところがあって、東映、日活、松竹とか、メジャーな映画館が6軒くらい並んで、それくらい文化都市でしたね。僕がアルバイトをしたのは、安江町のテアトルという小さな映画館で、好きなミュージカル映画を何度も観ました。楽しかったですよ。ノンキな時代でしたから、3、4時間、売店でプログラムやお菓子を売って、その後映画を観るというような。いまのようなキチキチと縛られる時代じゃなくて、支配人さんのお心ひとつで「観ていけば?」とか言って下さる、いい時代でしたね。ところで、監督に聞いてみたかったのですけど、ウィリアム・ワイラー監督の『ローマの休日』は意識していました?

 

稲葉:当初は意識していたのですが、今回は僕がやりたいことはそういうことじゃないなと思い始めて。『アリエル王子~』はおとぎ話の設定やムードを借りつつも、おとぎ話から出てきた観光者としてやってきた王子が、庶民の生活とすれ違って元の生活に戻っていく話なんですが、『ローマの休日』とは少し違うなと思い始めたのがひとつあります。それから、海外では『ローマの休日』に対するリアクションは日本とは違っていて、『マイ・フェア・レディ』のほうがもっと知られていたりするんです、と言いつつ、バイクに乗るシーンはあるんですけど(笑)。でもインスピレーションを得たのは違うところで、主演俳優のノンくんと出会ったことと、もうひとつはバンコクに行ったときに反政府デモに遭遇したことの2点からです。もちろん『ローマの休日』は大好きで、具体的に物語を作っていく段階で少し参考にしました。

 

篠井:あら、大好き? ということは身体の中に記憶があったのね。僕らの世代は、監督の好むと好まざるに関わらず、『アリエル王子~』が『ローマの休日』のオマージュだと受けとる人が多いかもしれないし、そういう楽しみ方をする中年以上の人がいても僕は構わないと思います。バイクの2人乗りシーンを観て嬉しくなるみたいな、映画の脈々とつながる良さね。先輩たちの足跡を踏んだり、乗り越えたり、真似たりしながら作っていく、絵画でも小説でもなんでも芸術はそうですよね。実際『ローマの休日』が好きだと聞いて何かホッとしました。観る人の楽しみ方としてそう受けとってもいいのですよね。

 

稲葉雄介『アリエル王子と監視人』 | REALTOKYO
(C)TNC inc./KIRINZI inc./Little Help Co., Ltd. 2015

最後のオチのところも、やんわりと『ローマの休日』を思い出しますね。

 

篠井:決して結ばれるわけではないけど、淡く仄かで品のいい終わり方。匂いとしても似たところがあって、僕ら世代は嬉しくなるということをお伝えしたいなと思って。

 

稲葉:映画って、映画そのものが絶対的に存在しているのではなくて、誰が観るか、どこで観るか、いつ、どんなタイミングで観るかという、そういう"環境"に依存していて、観た人の心の中に出来上がっていくものだと思うので、いろんな人が思いがけない見方でこの映画を観てくれるのは大歓迎です。本当にシンプルな、観光者としてやって来た王子が一般人とすれ違って去っていく、そんなストーリーですが、そんな見方さえしない人がいるかもしれない。それは映画を作っていて楽しい部分だと思っています。

 

タイでの映画の反応は……

稲葉:タイで上映したときの反応は楽しかったですよ。中学生くらいの女の子だと思うんですけど、「あのふたりはこの後どうなるんですか?」というかわいい感想があって、僕はこの映画はラブストーリーだとは思っていないのですが、「どうなると思いますか」って聞いたら、「結婚してほしい」って言うんです。かわいらしくて、幸せな気持ちになりました。それだけ一生懸命観てくれたんだなと思って。

 

篠井:彼女にしてみれば続編を作って下さい的な感じですよね。今度はリサがタイへ王子に会いに行って、結ばれて王女様になるのもおもしろいじゃない? きっとそんな妄想が湧くんですよね。ちょっと興味があるのですが、「好きな映画3本」と言ったら何がありますか。選ぶのは難しいと思いますが。

 

稲葉:僕はフランソワ・トリュフォー監督の『恋愛日記』が好きです。あとは(『アリエル王子~』の撮影監督の)パイラット・クムワンが撮影監督をした『36のシーン』というタイ映画(第27回東京国際映画祭CROSSCUT ASIA部門で上映、プロデューサー・監督・脚本:ナワポン・タムロンラタナリット)、それから最近インターネットで観たんですが、『Solace』(Jared Katsiane監督)という短編が好きです。

 

稲葉雄介『アリエル王子と監視人』 | REALTOKYO
(C)TNC inc./KIRINZI inc./Little Help Co., Ltd. 2015

篠井さんのお好きな映画は?

 

篠井:僕は、ある年齢を超えると青春時代に立ち返っていきますね。やはり多感なときに観たものは宝石のようにキラキラと心のどこかにあるという感じです。『ローマの休日』は、僕が生まれる前に出来た作品だけど、ロマンチックな古き良き時代のものは心によく残ってます。仕事の合間に癒されるのは温かいもの、優しいもの。そういうものを僕個人は映画に求めてるかもしれません。ミュージカルだと『マイ・フェア・レディ』ね。オードリー・ヘップバーンがアスコット競技場でドレスに着替えて出てきたシーンを観るために観るぞっていう感じ。映画って、そんなプライベートなものであっていいと思うんです。一瞬のうちにどこかへ連れて行ってくれて、現実を忘れさせてくれるようなね。映像の世界は後に残るから怖いけれど、いいなと思います。オードリーや、ジェームズ・ディーンのように、死んだ後も延々と名作は残っていき、監督も俳優もいちばんキラキラ輝くような一瞬が切り取られていくわけでしょ。俳優は、誰もがいい作品の中で、いちばんいい時代の自分が切り取られていることを夢見ると思います。だからそういう巡り合わせがあった人たちはとても幸せな俳優とも言えます。たった1本だけで、その後何かうまくいかずに、早々に消え去っていく俳優だったとしても、その1本が、絢爛と人の心の中にずっと残るとしたら、それは素晴らしいこと。脇役にもそういう役者はいますし、それはそれで素晴らしいと思うんです。ところで、稲葉監督はこの先の予定は決まってますか。

 

稲葉:今回の作品は、企画をいただいてから実際に撮影するまで、僕にとっては短かったので、次はもっと長く、じっくり考えてやれるものを1本胸の中に秘めてます。いつかまたご出演いただけますか。

 

篠井:もちろんです。それこそインスピレーションとかムードの話じゃないけど、稲葉さんの作るものに合うのであれば呼んで下さい。きっとこの先、商業的に大きな作品を作るときは、いろんなしがらみの中で作らなければならないでしょう。それはまたそれで楽しんでいってほしいし、恐れずに、いろいろ挑戦してほしいと思います。映画監督になりたくても現実には形にならない人も多い中で、映画監督という看板を背負って独り立ちされたわけで、これからも丁寧にきっと産み落としていくと思いますが、応援しています。

 

稲葉:次にご一緒させていただくときには必ず、もっとステップアップしていようと思います。

 

篠井:稲葉さんの息づかい、稲葉さんに流れてる血が映像になっていて、それは素晴らしいと思います。作る人はいいものを作ろう、驚かせよう、喜ばせようとつい無理をしてしまう、役者も同様で、うまく見せよう、かっこよく見せようとしてしまう。でも稲葉さんの尊いところは、そういうものを観客に委ねてしまって、"僕の呼吸"で、出来るもの、観たいものを丁寧に提示していくんだという心意気だと思うので、ぜひそれを守れるとき、許されるときはそれでやっていってほしいなと思います。撮影中は時間がなくて長く話せなかったけれど、ゆっくりお話ができてよかったです。

 

稲葉:僕もうれしかったです。ありがとうございました。

 

篠井英介さん&稲葉雄介さん | REALTOKYO

(※ここのインタビューは2015年6月22日に行われました。)

 

プロフィール

ささい・えいすけ/1958年、石川県生まれ。日本大学藝術学部演劇学科卒業。1987年、友人と共に花組芝居を旗揚げする。1990年に退団。1992年、第29回ゴールデンアロー賞演劇新人賞を受賞。近作に、『幕末高校生』(14年、李闘士男監督)、『清須会議』(13年、三谷幸喜監督)、『探偵はBarにいる2~ススキノ大交差点』(13年、橋本一監督)など。

 

いなば・ゆうすけ/1986年、神奈川県生まれ。東京造形大学造形学部デザイン学科映画専攻領域卒業。初監督作『君とママとカウボーイ』(2010年)は韓国のシネマデジタルソウル国際映画祭など、国内外の映画祭より招待を受け上映されている。同作に対し、映画監督アピチャッポン・ウィーラセタクン(タイ出身映画監督、 2011年カンヌ映画祭パルムドール[最高賞]受賞)は最大限の賛辞を贈り、ニューヨークで開催された特集上映'The Unlimited Possibilities of Cinema'に上映作品として選出した。

インフォメーション

『アリエル王子と監視人』

7月11日(土)よりユーロスペースほか全国順次公開

配給:キリンジ

公式サイト:http://handintheglove.jp

寄稿家プロフィール

ふくしま・まさよ/航空会社勤務の後、『ほぼ日刊イトイ新聞』の『ご近所のOLさんは、先端に腰掛けていた。』コラム執筆。桑沢デザイン塾「映画のミクロ、マクロ、ミライ」コーディネーター。産業技術総合研究所IT科学者インタビューシリーズ『よこがお』など。