ダンストリエンナーレトーキョー2012
アラン・プラテル/ les ballets C de la B『OUT OF CONTEXT – FOR PINA』

ピナ・バウシュを深く敬愛するプラテルが、亡きピナに捧げた作品。過去に三度の来日公演では、ある種の集団ヒステリアのように痙攣する身体が、受苦や、存在の不安を感じさせた。『OUT OF CONTEXT – FOR PINA』はこれらの作品と違って、生演奏も大掛かりな舞台装置もない。それだけ、9名のダンサーたちの個性的で激しい身体性が前面に出てくる。アーティスティックな先鋭性に富む、プラテルの到達点を開示する問題作だ。身体の歪み、極端な屈折、手話のような不可思議な動きが、言語以前の言葉にならない衝動をさらけ出してゆく。ナマの舞台だけが伝えうるプラテルの新境地は奥が深く、しかも多義的である。 (石井達朗/舞踊評論家)
プロフィール
1956年ベルギー、ゲント生まれ。治療教育の専門家であり、演出を独学で学ぶ。1984年友人や親戚と共にグループ(現 les ballets C de la B)を創設。「Emma」(1988年)は、プラテルが演出に徹する始まりとなった作品であり、「Bonjour Madame」(1993年)以降、「La Tristeza Complice」(1995年)、「バッハと憂き世 Iets op Bach」(1998年)などの作品により、カンパニーは世界をリードする存在となる。現在、カンパニーは様々な振付家の為の芸術プラットフォームとして発展し、多様なジャンル及び背景をもったアーティスト達に、ダイナミックな創作の機会を与えるという原則に従い活動を展開。モットーは「このダンスは世界のためのものであり、世界は皆のためのものである。」
www.lesballetscdela.be/
出演・創作:
Elie Tass, Emile Josse/Quan Bui Ngoc, Hyo Seung Ye, 伊藤郁女, Mathieu Desseigne Ravel, Mélanie Lomoff, Romeu Runa, Rosalba Torres Guerrero, Ross McCormack
コンセプト・演出:Alain Platel
ドラマトゥルグ:Hildegard De Vuyst
(公式サイトより)
青山円形劇場日程終了
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エリア | 青山・原宿・千駄ヶ谷 |
住所 | 東京都渋谷区神宮前5-53-1 |
アクセス | 地下鉄「表参道駅」より徒歩8分 |
電話番号 | 03-3797-5678 |
会場ホームページ | http://www.aoyama.org/ |
日程 | 2012年10月3日~2012年10月5日 |
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