音楽に限らず広義の「『サウンド』に関わる表現活動の現在を紹介する」フェスティバルというだけあって、池田扶美代とのコラボレーション『in pieces』も記憶に新しい演出家ティム・エッチェルスのソロ・プロジェクト『ウォール・オブ・サウンド』や、ユーモラスかつシビアな独特の言語／身体表現で国際的に高く評価されている山下残の新作『ヘッドホンと耳の間の距離』がプログラムされている。
　しかし、NY在住の孤高のジャズ・ピアニスト菊地雅章の貴重なソロ・コンサート、クラスターのディーター・メビウスを交えたProject UNDARK初のライブ、タイのムスリム・コミュニティで35年に渡って活動しているバンドBaby Arabia、著作権放棄を宣言し新たな活動を展開中のサンガツ、そして松山が宇宙に誇る天才工藤冬里／マヘル・シャラル・ハシュ・バズと、コアな音楽ファンも見逃せない内容。チケット料金も破格の設定。東京文化会館小ホールでの高密度な3日間。

By 編集部 October 25, 2012