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第3回ブス会*『女のみち2012』

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登場人物全員、ブスすぎる! そして、これを観に来ている自分もブスだ、と、身につまされる……。なんといっても「全ての賞味期限切れ女に捧ぐ」というチラシの文言は、果物とおんなは腐りかけが美味しい、とはいえ、ホントはとっくに腐っちゃってるかもしれない私の心に刺さります。登場人物が全員タイプの違うブス、そんな、ブス・バリエーション・カタログな過去公演では、自分の心に飼っていた「ポイントカードブス」など、埋もれていたブスが発掘される結果となりました。舞台で起こっているブスの揉め事、それを客席の高みから見物し、「この人、すごいブスだな」と、自分を正当化しちゃう心もブスであり、終演後、今観たブスを肴に、自らのブス体験を語ってしまうのもブスですが、これがまた……楽しくって病みつき! この一連を「ブス会*」と呼んで差し支えないかと思います。女はみんなブスの業を持っているんだ、とひらきなおって、舞台のブス・リアリティに「あれっ、これ、作家の方の実話では」「登場人物へのあてがき?」とブスな邪推をしまくってやりますよ! そして『女のみち』続編として、安藤玉恵さまが内田慈さまに言うあのダメ出し、もう一度聞かせてください!!

By ヨコウチ会長 September 4, 2012

イベント概要

すべての賞味期限切れ女に捧ぐ―
女AV監督がAV撮影現場を舞台に描く、女の生きるみち

ポツドール特別企画『女のみち』から6年…あの女たちが帰ってきた

舞台はとあるAV撮影現場の控室。そこに、かつて企画単体女優として一世を風靡した女優、小森カスミ(30)がやってくる。彼女は7年前に女優業は引退しAV業界から足を洗ったのだが、この度わけあって女優復帰したのだ。

そこには、かつてのカリスマレズ女優三代目橘リカコ(37)が待っていた。リカコはシングルマザーとなった現在もなお女優を続けている。これまで自分の仕事に誇りを持ってやってきたのだが、自分の娘にはAV女優になってほしくないと思っている。最近は、将来を考え監督業への転向を図る。

人気痴女系女優ルミ(33)は、エロの才能をリカコに認められ、リカコの監督作にレズの責め役で出演するなど、リカコ一派として幅をきかせている。本当は男好きでプライベートでは男を切らしたことがない。撮影現場で気に入ったスタッフを必ずお持ち帰りすることでも有名。しかし独身なのでリカコの子供自慢にイライラすることも。初対面のカスミとはお互い意識し合う。カエデ(33)はリカコが経営しているSMクラブを手伝いながら女優もたまにやっている。バイセクシャルのカエデはルミのレズプレイが本物ではないと心の中ではバカにしていたりする。

この日の撮影は、小森カスミの華々しい復帰第1作…ではなく、メインの女優を熟女軍団が犯すという内容だ。そう、かつての人気女優小森カスミも、6年経った今となっては、メインでは厳しく、レズの責め役の一人(しかも熟女枠)という地味な復帰しかなかったのだった。

そして、かつてのカスミのポジションであるこの日のメイン女優は、元芸能人の単体女優マリナ(27)だった。マリナはプライドだけは高くわがままで、撮影現場はまたもや混乱していくのだった…。

―いつまでも若くはいられない女たちの、“それでも生きていくんだよ”

アダルト業界に身を置いた女たちが、年齢を重ねても仕事を続けるということは過酷です。女優としても女としても賞味期限が近づいていることに、彼女たちはどう立ち向かうのか。そして、結婚しているのかしてないのか、子供がいるのかいないのか、仕事しているのかしてないのか…立場の違いによってすぐに嫉妬や確執が生まれるのが女社会。

いまから6年前の2006年、ポツドール初の特別企画として『女のみち』を上演しました。2006年度版『女のみち』よりも、年齢を重ねた女たちがその年齢ならではの背景や悩みを背負いつつも、やはりみみっちいことで揉めたり、団結したり。抱えるものは年々大きくなっていくけれど、なんだかんだで前向きに生きていく女たちの図々しくも逞しい姿を2012年度版『女のみち』として描きます。

『ブス会*』では、公演毎に人間的魅力に溢れる女優陣を集め、彼女たち自身から滲み出てくるものを掬いあげつつ、“女”の実態をじわじわと炙り出すような作品を上演しています。
なぜ「女」にこだわるのか?
女である私にとって、やはり「女」が一番興味を惹かれる対象だからです。
また「女」にまつわるあれこれは、私自身にとって最も切実なテーマであります。
これまで私がAVの世界で見てきた女たち、演劇という場で出会った女たち、そして私という女。それぞれが全く違うようでいて、共通する部分がたくさんある。
全ての女が嫌いであると同時に愛おしくもあります。
そんな「女」たちを、ときには客観的に突き放して、またときには主観も交えて情念深く、描いていきたいと思ってます。
(ブス会*主宰 ぺヤンヌマキ)


脚本・演出 ぺヤンヌマキ
出演 安藤玉恵 内田慈 もたい陽子 高野ゆらこ(毛皮族) 松本まりか 
   尾倉ケント 仗桐安

スタッフ
美術 田中敏恵  
照明 伊藤孝(ART CORE)  
映像・宣伝美術 冨田中理(Selfimage Products)
音響 池田野歩  
演出助手・小道具・衣裳 河合路代  
ヘアメイク 中西瑞美
舞台監督 金安凌平  
宣伝写真 曳野若菜  
WEB rhythmicsequences  
広報 石井裕太
制作進行 榎本靖  
票券・運営 中山静子 冨永直子  
制作協力 quinada
協力 マッシュ 吉住モータース ウィーズカンパニー Grick スターダス・21 RONNIE ROCKET 毛皮族
主催 ブス会

[ ステージ 演劇・ミュージカル 初台・代々木上原・下北沢 ]

お問い合せ

ブス会

E-mail:

URL: http://www.busukai.com/

ザ・スズナリホール
日程終了
エリア 初台・代々木上原・下北沢
住所 東京都世田谷区北沢1-45-15
アクセス 「下北沢駅」南口より徒歩5分
電話番号 03-3469-0511
会場ホームページ http://www.honda-geki.com/suzunari.html
日程 2012年10月11日~2012年10月14日
時間 10月11日(木)19:30
10月12日(金) 14:30/19:30
10月13日(土) 14:30/19:30
10月14日(日) 13:00/17:00
※開場は開演の30分前、受付開始は開演の45分前
料金 一般シート(指定席)前売4200円/当日4500円
ブスシート(自由席・1~3列目限定)前売4200円/当日4500円
※10歳未満の方の入場はご遠慮ください。

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