きっとここが帰る場所
引退以来ひきこもり生活をしているロックスターのシャイアン(ショーン・ペン)に「父危篤」の知らせが…。30年間も会わなかった父の野望を叶えるべく故郷アメリカ横断の旅をするオフビートなロードムービー。キャリーバッグを引きずりズルズル歩くアンニュイなビジュアルがすっかりハマるペンの怪演ぶりに加え、タイトル曲のほか音楽すべてを担当したデイヴィッド・バーンの自身役出演に感激、さらにフランシス・マクドーマンド(コーエン兄弟の兄の妻)、イヴ・ヒューソン(U2ボノの娘)、ハリー・ディーンスタントンも出演するなど、ソレンティーノ監督の夢がすべて詰め込まれた会心作。五感で味わう粋な作りも文句なし!


『イル・ディーヴォ』で2008年カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞したパオロ・ソレンティーノ監督。この作品に惚れ込んだ審査員長のショーン・ペン。
意気投合した二人は、いっしょに新作をつくることを約束する。
その結実こそが、『きっと ここが帰る場所』で、2011年カンヌ国際映画祭でエキュメニカル審査員賞を受賞、賛否両論を巻き起こした。
緊密に設計された美しい映像と説明的な描写を極力避けた自由なストーリーテリングは観る者の五感に直接訴えかけてくる。
シャイアンは、かつて絶大なる人気を誇ったロック界のスーパースター。しかしなぜか、ある時を境に、一切表舞台に出ない生活を送るようになり、ダブリンの広大な邸宅で妻と暮らしていた。そんなシャイアンに、故郷アメリカから「父危篤」の知らせが舞い込み、ニューヨークへと向かうのだったが・・・。
主演は『ミスティック・リバー』『ミルク』で2度アカデミー賞主演男優賞に輝く名優ショーン・ペン。共演にフランシス・マクドーマンド(『ファーゴ』)、ジャド・ハーシュ(『普通の人々』)、ハリー・ディーン・スタントン(『パリ、テキサス』)、本作で抜擢された新星イヴ・ヒューソン(U2ボノの愛娘)など。ヴァラエティ溢れる演技派キャストによる見事なアンサンブルや全編にちりばめられたデイヴィッド・バーン&ウィル・オールダムによる映画音楽など、見どころ満載だ。
音楽ファンなら誰もが知っている元トーキング・ヘッズのデイヴィッド・バーン、たくさんの名義を持ちさまざまな顔で活躍するボニー・プリンス・ビリーのウィル・オールダムが本作の音楽を担当。原題の“THIS MUST BE THE PLACE”はトーキング・ヘッズの名曲から採られており、デイヴィッド・バーンによる素晴らしい楽曲と演奏が本編中でも楽しめる。本人役で出演するバーンの名演技も必見!
シャイアンのモデルは?といった見どころや、音楽要素のディテール探しを楽しみながら鑑賞するのも、この映画の大きな魅力である。
監督: パオロ・ソレンティーノ
脚本: パオロ・ソレンティーノ、ウンベルト・コンタレッロ
撮影: ルカ・ビガッツィ
美術: ステファニア・セラ
キャスト: ショーン・ペン、フランシス・マクドーマンド、ジャド・ハーシュ他
6月30日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、シネマライズほかにて全国ロードショー
ヒューマントラストシネマ有楽町日程終了
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エリア | 有楽町・日比谷 |
住所 | 東京都千代田区有楽町2-7-1 有楽町イトシア・イトシアプラザ4F [ 地図を表示 ] |
アクセス | JR山手線「有楽町駅」中央口より徒歩1分。東京メトロ有楽町線「有楽町駅」D7-b出口より徒歩1分。地下鉄銀座線・日比谷線・丸の内線「銀座駅」C-9出口より徒歩2分。 |
電話番号 | 03-3283-9660 |
会場ホームページ | http://www.ttcg.jp/human_yurakucho/ |
日程 | 2012年6月30日~2012年8月10日 |
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