イメージフォーラム・フェスティバル2012

★ジャパン・トゥモロウ 一般公募部門
2012 年度のジャパン・トゥモロウ(一般公募部門)は日本全国から 441 作品の応募 があった。厳正なる審査のもと、20 作品がノミネート選出され、全作品が東京、京 都会場で上映される。東京会場の開催期間中に審査が行なわれ、5 月 6 日(日)17 時 45 分の授賞式で入賞 5 作品と観客賞を発表。観客賞はノミネート全作品が対象、 東京、京都会場に設置された投票用紙に書き込むことで参加が可能。熱い一票を!
最終審査員(50 音順、敬称略) 石田尚志(画家、映像作家 / 日本) 四方幸子(キュレーター / 日本) ノルベルト・プファッフェンビヒラー Norbert Pfaffenbichler(映像作家 / オーストリア)
★ニューフィルム・ジャパン 日本招待部門
A:ジャパン・アニメーション・パノラマ(12 作品 81 分)
ベルリン国際映画祭短編部門銀熊賞「グレートラビット」を日本初上映。巨匠 と若手の競演は世界中が注目する日本のアート・アニメーション最前線だ。急 逝した相原信洋の『SKY』はアニメーションの動きのセオリーを超えた前人未 到の傑作。
B:エクスペリメンタル・ガール(5 作品 73 分)
ブラザーズ・クエイを思わせる幻想的な耽美世界に愛と憎悪、美しさと醜く さ、若さと老いなど背反するイメージが拮抗する『つつがなき遊戯の秘蹟(final version)』。“女の子”が孕む不条理で蠱惑的な破壊衝動が、観手を虜にする 5 作品。
C:コアのシンパシー (7 作品 74 分)
ロッテルダム国際映画祭で話題を呼んだ『EMBLEM』は、作者にとって所縁ある絶 滅保護種の観察映像を再撮影/特殊現像により象徴化することで、記憶のコアの共 有を試みる。物語という枠に収まらないからこそ、心の奥で共感できる7つの映像詩。
D:フィルム・フェティッシュ(4 作品 84 分)
国内では既にフィルムが生産中止された8ミリだが、温もりのある質感、ヴィ ヴィッドな色味など、その魅力は今も褪せない。フィルム・マテリアルの可能性 を追い求める3作と、8ミリにかかわる異色ドキュメンタリー『FU 嶽三十六景』。
E:共同体の現在(5 作品 70 分)
映画と現代美術の最前線で活躍を続ける大木裕之の新作、戦後家族ドラマ『よ もすがら』、実験的ホームムービー『5 月 /May』、夫婦の日常をシャッフルする『わ たしたち...』、スカイツリー見物人と蓑虫の対話で今日的な希望を描く『歓声』。
F:境界線上の映画(2 作品 108 分)
「夢は叶う!だから僕は願います!僕は、妖怪になる !!!」と叫ぶ奇天烈な 36 歳、 加藤くんに魅せられた萌え声 OL が密着取材を敢行『加藤くんからのメッセー ジ』。日常とパフォーマンスの境界で舞う万城目純の新作。
G:3.11 を経て 映像作家のまなざし(6 作品 85 分)
『記憶のマチエール 4』では、91 歳の現役画家・野見山暁治の語りが被災地の映 像に重なる。ベルリン国際映画祭ジェネレーション部門特別表彰『663114』は「戦 後 66 年の 3 月11日に起こった 4 基の原発事故」を意味する、蝉が主人公のアニメ。
H:新しい到来の足音 (5 作品 69 分)
進化を続ける映像表現の現在形たち。ロッテルダム国際映画祭短編部門で日本人 初のタイガーアワードを受賞した牧野貴。有機的な抽象ドローイングで現代日本 を代表する映像作家石田尚志。今もっとも刺激的で先鋭的なコラボレーションだ。
I:身体のありか (5 作品 85 分)
映画のカットが人格を持ったら?『Who?』では映画の構成が被写体の指示で決 定される。映画を作っているのは誰なのか? 萩原朔美とかわなかのぶひろの新 作は自身の肉体的変化が出発点。儚き身体を眺め、「私とは何か?」を問う。
イ:インスタレーション(4 作品)
模型を CCD カメラで撮影、その拡大映像と併置する伊藤隆介の作品は、アーウィ ン・アレンや円谷英二に倣って、日本人が今一番見たい(あるいは見たくない)も のを再現。メディアの運ぶ情報のリアリティを「こんなことはなかった」と風刺する。
★ニューフィルム・インターナショナル 海外招待部門
J:アニメーション・セレクション 1 深呼吸の旅(7 作品 68 分)
深い眠りに身を任せる心地よさと、底なしの海にたゆたう浮遊感覚を重ねあわ せた『スリープ』、日常の些事から思い切って飛び出して、孤島で過ごした日々 の日記『カーポ・ヴェルデへの旅』、超絶的ペーパークラフト・アニメーショ ンの技巧と捩じれた話法で英国アカデミー賞を受賞した『イーグルマン・スタッ グ』など優れたアート・アニメーション選集。
K:アニメーション・セレクション2 あのフレッシュな感覚 中国インディペンデント・アニメーション(12 作品 88 分)
次々と新しい才能が登場している中国のアート・アニメーション。世界に名を 馳せる現代美術作家ツァオ・フェイやスン・シュンに続く若手アーティストた ちの多くは日本初登場。本邦初の中国のアート・アニメーション特集でもある。 ※提供:中国インディペンデント・フィルムアーカイブ キュレーター:チャン・ヤーシュアン
L:ザ・サウンド・オブ・エンド・オブ・ミュージック(5作品68分)
サーフ・ロックを伴奏とした黙想『間隙から逃げる光』、美しいアルプスの山々 にナパーム弾が炸裂するのを背景に、ジュリー・クルーズとジム・モリソンの 歌が絡み合う『ザ・サウンド・オブ・エンド・オブ・ミュージック』、巨大な 機械を構築し、それが発生させる微細な粒子の運動とノイズによって濃密な音 圧フリッカー空間を生み出す『VEXED』。音楽が一瞬一瞬の“今”を告げる。
M:ビヨンド・タッチ 不可触の領域 ザブルーダーの3D 催眠術(3 作品 73 分)
ケネディ大統領の暗殺現場を 8 ミリで撮影したアブラハム・ザプルーダーから 名前をとった 3D 映像集団ザプルーダー。2011 年のヴェネチア映画祭で 3D 映画賞を受賞した彼らの作品を日本初紹介。ジョルジュ・バタイユの架空の伝 記映画として作られた『デーモン』を中心に、3D 映像をフェティッシュなも のとして捉えたプログラム。(* 3D メガネを着用しご覧頂きます。)
N:トリック・シー スティーブン・ドウスキン作品集(3 作品 73 分)
1961 年にニューヨークで映画を撮り始め、のちロンドンに渡り当地の実験映 画界の中心的人物となったドウスキンの初期傑作集。〈作者の視線=カメラ〉 が見つめると、全てが演じられたものとなる。ロン・ギーシン、ギャビン・ブ ライアーズの音楽が、さらにその関係性を挑発する。
O:ミスプレイスド・ストーリーズ 場違いなお話(4 作品 80 分)
美しい浜辺での、病弱な少女とサーファーガールのささやかな交流を描く『波』、
血なまぐさい事件の現場をカメラが探索するピクチュアレスクなミステリー 『イスラ・アルタ』、現在最も注目される若手作家マティ・ディオップの今年の
ロッテルダム映画祭短編タイガーアワード受賞作『ビッグ・イン・ベトナム』 などを上映。
P:アイ・ウェイウェイ 秩序騒乱(2 作品 139 分)
アーティスト・建築家・活動家であるアイ・ウェイウェイの「社会的ドキュメンタリー」 2 本。四川大地震の政府による犠牲者隠蔽。その追及に加担したことによって警察に殴打・ 拘束された始終を自ら描く『秩序を乱す』。世界から 100 人の建築家を招き、ゴビ砂漠 の原野にそれぞれ 1000 平方メートルの家を設計するという壮大な計画=ヘルツォーク &ド・ムーロンとの共同プロジェクトの顛末を追った『オルドス 100』を上映する。
Q:スモール・ロート(1作品103分)
アメリカ中西部の道路と車を、47 ショットで綴る究極のロード・ムービー。 デジタル映像のハイパーリアリズムが、ベニングの〈黙視し、耳を傾けること〉 についての問いを新たな次元へ旅立たせる。IFF2009 で上映されたベニング 16 ミリ最後の作品『RR』と対をなす作品。
R:ザ・フューチャー(1 作品 91 分)
IFF2003 で作家特集を行なったミランダ・ジュライの長編第 2 作。2011 年 のベルリン国際映画祭のコンペティション部門で上映された。前作『キミとボ クの虹色の世界』に比べダークで、孤独と喪失の感覚が切実に観る者を捉える。
「未来」の希望と恐怖についての物語。
★ブレイキング・グラウンド
オーストリア・アヴァンギャルド映画の 60 年
提供:シックスパック・フィルム
キュレーション:ブレント・クリンクム
映画史上もっともラディカルな映画を生み出し、世界映画で特異な位置を 確立しているオーストリア・アヴァンギャルド。第二次世界大戦の国家社 会主義による抑圧から解放されたのち、それに対する反発として、それま での美学や、映画が持っていた思想を徹底的に破壊し、新たな表現の伝統 を築き上げた、その 60 年の歴史を概観する。
★ローザンヌ・アンダーグラウンド・フィルム・フェスティバル提携企画
LUFF does Tokyo
提供:ローザンヌ・アンダーグラウンド・フィルム・フェスティバル
実験映画と B 級ホラー、クィア・フィルムとノイズ・ミュージックが混 交するスイスの異形の映画祭、ローザンヌ・アンダーグラウンド・フィ ルム・フェスティバルとの提携で 7 個のプログラムを上映。“論争とカウ ンター・カルチャー”をテーマに集められたアンダーグラウンドの神髄。
*作品の詳細は公式サイトをチェック!
シアター・イメージフォーラム日程終了
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エリア | 渋谷 |
住所 | 東京都渋谷区渋谷2-10-2 |
アクセス | 「渋谷駅」東口から宮益坂を上り、青山通りへ。50m程先の横断歩道を渡り、薬局とコーヒー店の間を入りすぐ。 |
電話番号 | 03-5766-0114 |
会場ホームページ | http://www.imageforum.co.jp/theatre/ |
日程 | 2012年4月28日~2012年5月6日 |
時間 | 21:15 |
料金 | 当日券 [1回券]1,200円(シアター・イメージフォーラム会員は会員証提示で当日 1回券を 200円割引) [4回券]3,200円 [フリーパス券]8,000円 チケットぴあ、ローソンチケットなどで特別鑑賞券を発売中! [特別鑑賞]1回券 1,000円 [4 回券]3,200円 [フリーパス券]8,000円 ※各回入替制 ※ 4回券、フリーパス券は1人用 |
パークタワーホール日程終了
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エリア | 新宿 |
住所 | 東京都新宿区西新宿3-7-1 新宿パークタワー3F |
アクセス | JR「新宿駅」南口より徒歩12分 |
電話番号 | 03-5322-6633 |
会場ホームページ | http://www.ozone.co.jp/parktowerhall/ |
日程 | 2012年4月29日~2012年5月6日 |
料金 | 当日券 [1回券]1,200円(シアター・イメージフォーラム会員は会員証提示で当日 1回券を 200円割引) [4回券]3,200円 [フリーパス券]8,000円 チケットぴあ、ローソンチケットなどで特別鑑賞券を発売中! [特別鑑賞]1回券 1,000円 [4 回券]3,200円 [フリーパス券]8,000円 ※各回入替制 ※ 4回券、フリーパス券は1人用 |
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