本展はすべて未発表の3つのダゲレオタイプ・シリーズで構成されています。「夜々の鏡／Mirrors in Our Nights」（8×10インチ、12作品）、「Portraits of Us／私たちの肖像」（4×5インチ、7作品）は、忘れがたい3月11日以降、家族や友人たちと会話し、東北へ旅する中から、一枚ずつ確かめるように撮影した作品です。
また、「Daily D-Type Project／毎日の銀板写真」（6x6cm、120+作品）は、年始から一日一枚撮りつづけているシリーズで、会期中も少しずつ追加していく予定です。

今回は『修復と表現』と題された全体の展示の中で、三木麻里さん（写真修復師）と共同で制作した「栄力丸ダゲレオタイプ」（※1850年、歴史上初めて写された日本人の写真）レプリカの展示、そして三木さんによる「栄力丸ダゲレオタイプ」オリジナルの修復展示が同時に行われます。
この他、7月16日午後3時よりのミュージアムでの対談（予約不要・無料）をはじめ、10月まで関連する多数の催しが予定されています。

ぜひ、みなさまお誘い合わせの上ご高覧いただけましたら幸いに存じます。
ご来場心よりお待ちしております。

新井卓　拝


＜関連イベント＞

I. クロストーク　三木麻里（写真修復師）×新井卓（写真家）

7月16日（土）午後3時～4時
場所：川崎市市民ミュージアム 3階ミニホール
定員：30名（予約不要・当日先着順・無料）

II. クロストーク

※9月以降、日程未定
場所：東京綜合写真専門学校
定員：30名（予約不要・当日先着順・無料）

III. ダゲレオタイプ・ワークショップ

①　9月17日、18日　 ベクレル現像法によるダゲレオタイプ製作
②　9月23日　　　 ギャラリートーク＆レクチャー
③　9月24日、25日 水銀現像によるダゲレオタイプ製作
※いずれも10:00～17:00

①はベクレル現像法と呼ばれる比較的安全な方法で、比較的取組みやすいダゲレオタイプ技法です。③は改良型の水銀現像法で、非常に鮮明で諧調豊かな画像を得ることができる反面、危険な薬品の取り扱いを要するため上級者向けの内容になっています。※③は水銀などの薬品を使用しますので、念のため未成年や妊娠中の方、持病のある方などはお申し込みをご遠慮ください。

場所：東京綜合写真専門学校
講師：新井卓
定員：①10名、②40名、③10名　※最小催行人数5名
参加料：①40,000円、②1,000円（①、③の受講生は無料）、③60,000円

※II.とIII.の問い合わせは、東京綜合写真専門学校まで
住所：〒223-0051 横浜市港北区箕輪町 2-2-32
フリーダイヤル：0120-06-3077
TEL : 045-563-3077
e-mail : info@tcp.ac.jp