ワン・ビン(王兵)全作一挙上映!

中国―歴史―記憶―労働―日常、そして映画。
WANG BING RETROSPECTIVE
最新作「無言歌」公開記念……現代の最も先鋭的な映画監督、初の回顧展。ワン・ビン(王兵)全作一挙上映!!
ワン・ビン、恐るべし!
この10年に登場した最も重要な映画監督の1人が、中国のワン・ビンである。伝説のドキュメンタリー「鉄西区」に始まり、近年では劇映画にも表現を広げるワン・ビン初の本格的レトロスペクティブで、その恐るべき才能を展観する。
★part1:2011年10月8日(土)ー10月14日(金)(7日間)
10月8日(土)10:30-「鉄西区 1部」(途中休憩10分)/15:10-「鉄西区 2部」/18:30-「鉄西区 3部」(20:40終了予定)
10月9日(日)9:00-「原油 1部」(途中休憩10分)/16:20-「原油 2部」(途中休憩10分・23:30終了予定)
10月10日(月・祝)13:00-「名前のない男」/15:00-「無言歌」+トーク/18:45-「鉄西区 1部」(途中休憩10分・22:50終了予定)
10月11日(火)13:00-「石炭、金」/14:20-「鳳鳴―中国の記憶」/17:45-「名前のない男」/19:30-「鉄西区 2部」(22:25終了予定)
10月12日(水)13:00-「鳳鳴―中国の記憶」/16:15-「Q&Aセッション」(入場無料)/18:00-「石炭、金」/19:15-「鉄西区 3部」(21:27終了予定)
10月13日(木)13:00-「原油 1部」(途中休憩10分・20:40終了予定)
10月14日(金)13:00-「原油 2部」(途中休憩10分・20:40終了予定)
*スペシャル・プログラム1
10月10日(月・祝)15:00-「無言歌」+ワン・ビン監督トークショー
出席:ワン・ビン監督+柳下毅一郎氏(映画評論家)+市山尚三氏(東京フィルメックス・プログラムディレクター)
*スペシャル・プログラム2
10月12日(水)16:15-ワン・ビン監督とのQ&Aセッション(入場無料)
★part2:2011年11月5日(土)ー11月11日(金)(7日間)
11月5日(土)13:00-「鳳鳴―中国の記憶」/16:30-「鉄西区 1部」(途中休憩10分・20:40終了予定)
11月6日(日)13:00-「石炭、金」/14:30-「世界の現状」/16:30-「鉄西区 2部」(19:25終了予定)
11月7日(月)13:00-「鳳鳴―中国の記憶」/16:20-「世界の現状」/18:30-「鉄西区 3部」(20:40終了予定)
11月8日(火)13:00-「原油 1部」(途中休憩10分・20:40終了予定)
11月9日(水)13:00-「原油 2部」(途中休憩10分・20:40終了予定)
11月10日(木)13:00-「石炭、金」/14:15-「鉄西区 1部」(途中休憩10分)/18:45-「世界の現状」(20:26終了予定)
11月11日(金)13:00-「鉄西区 2部」/16:15-「鉄西区 3部」(18:25終了予定)
■各プログラム入替制/自由席・整理番号制
「鉄西区」
鉄西区 WEST OF TRACKS
1999 – 2003|3部構成 545分
1部: 工場 RUST (240分) 2部: 街 REMNANTS (175分) 3部: 鉄路 RAILS (130分)
山形国際ドキュメンタリー映画祭2003大賞/2002リスボン国際ドキュメンタリー映画祭グランプリ/2003マルセイユ国際ドキュメンタリー映画祭グランプリ/2003ナント三大陸映画祭ドキュメンタリー部門最高賞
日本占領中に設立され、大規模な工業地域に変貌していった中国東北部瀋陽にある鉄西区。現在は廃れゆくこの地域を三部構成の中に描き出した9時間におよぶ超長編ドキュメンタリー。地域を限定し長い時間をかけて記録することにより中国社会が抱える現実をも浮き彫りにし、ワン・ビンの名前を世界に轟かせた伝説的作品。
「鳳鳴―中国の記憶」
和鳳鳴 FENGMING, A CHINESE MEMOIR
2007|184分
2007カンヌ国際映画祭公式出品作/山形国際ドキュメンタリー映画祭2007大賞
赤い服を身にまといソファーに腰を掛ける老女、鳳鳴(フォンミン)。1950年代以降の反右派闘争や文化大革命の粛正運動で数々の迫害を受け、1974年に名誉回復するまでの、約30年にわたるひとりの女性の物語が細部にわたる詳細な記憶で語られる。カメラに向かって語り続ける老女の姿に、中国現代史と映画の可能性が同時に交差する感動的な傑作。
「世界の現状」
THE STATE OF THE WORLD
2007|101分
2007カンヌ国際映画祭監督週間公式出品
ワン・ビン、ペドロ・コスタ、シャンタル・アケルマン、アイーシャ・アブラハム、ヴィセンテ・フェラス、アピチャッポン・ウィーラセタクン、現代の映画を牽引する6人の監督が、それぞれの視点による「世界」を描くオムニバス。ワン・ビン監督編は、現代の工場と思われる風景が60年代の文革期における粛清の現場となった記憶に繋がっていく「暴虐工廠(暴力工廠)」。これが初めての劇映画だが、その過去を立ち上がらせる恐るべき描写は『無言歌』への助走ともいえる迫力に満ちている。
「原油」
原油 CRUDE OIL *日本初上映
2008|840分 *英語字幕のみ/資料配布
1部: 420分 2部: 420分
2008ロッテルダム国際映画祭公式出品/2008香港国際映画祭出品/2008トロント国際映画祭出品
かつて中国で最も貧しかった地域は、現在、石油、石炭、メタルの産出によって収入を得、採掘地域はたえず広がっていく。ワン・ビンはそこで長い1日の労働を映し、さらには食堂や寮でトランプに興じる時間を労働者とともに過ごす。ここで費やされる14時間は、観客のリアルな時間とパラレルになり、最もシンプルな映画言語を大胆にも表出する。『鉄西区』を超える14時間は、各国映画祭で大きな話題を集めた。
*『原油』上映に関して
海外ではこれまでギャラリーなど開かれたスペースでインスタレーションとして展示され、鑑賞者の出入りが自由な環境で上映されております。オーディトリウム渋谷ではスクリーンに影響がない程度で場内に薄明かりを残して上映を行います。休憩は3時間半ごとに10分間ずつ設けます。本篇上映中のお客様の一旦退場、再入場、および途中からのご鑑賞も随時受け付け致します。
なお字幕は英語字幕のみとなりますが、鑑賞のポイントをおさえた資料を当日ご来場の方に配布致します。
「石炭、金」
煤炭,銭 COAL MONEY *日本初上映
2009 |53分 *英語字幕のみ/資料配布
2009シネマ・ドゥ・リール国際映画祭出品
掘り出された石炭が運ばれていく。中国北部、天津の大きな港に繋がる山西省の鉱山からの“石炭ロード”。100トンのトラックが、昼夜を問わず際限なく往復し、その道沿いには、売春婦、巡査、ごろつき、車庫のオーナー、整備士がいる。黒く汚れた石炭そのものを主人公に、労働と資本主義の関係性を、短い時間に凝縮した魅惑的なドキュメンタリー。
「名前のない男」
無名者 MAN WITH NO NAME
2009|92分
男はただ1人で荒れ野のような土地に開いた洞穴に暮らしている。男が日々行うのは、すべては「食べる」ことにつながる行為だ。ワン・ビンのカメラは食べて眠ることを繰り返す男を、四季を通して撮り続ける。男は一言も口をきかず、カメラもまたただそこにいる。しかし、奇妙に目を離せない男の日常から、いつしか「生」と「人間」の根本が現れる。
スペシャル・プログラム1
「無言歌」
夾辺溝 THE DITCH
2010|109分+トークショー90分予定:ワン・ビン監督+柳下毅一郎氏(映画評論家)+市山尚三氏(東京フィルメックス・プログラムディレクター)
2010年ベネチア国際映画祭 SURPRISE FILM/2010年トロント国際映画祭公式出品/2010年東京フィルメックス招待作品(上映題:溝)/2011年ラスパルマス国際映画祭観客賞、特別審査員賞、カトリック映画賞
ワン・ビン初の長編劇映画。文革前の隠された悲劇、反右派闘争。右派とされた人々が砂漠の収容所に囚われている。食料はほとんどなく、水のような粥をすすり、日々の強制労働に疲れ果てて眠る。感情さえ失いかけた男たちの毎日に、1人の来訪者がもたらしたものは……。12月の公開に先駆けての特別上映。*本プログラムのみ前売券あり。回数券はご使用になれません。
スペシャル・プログラム2
Q&Aセッション(入場無料)
ワン・ビン監督と参加者の質疑応答の60分。
*マスコミも参加しますことをご了承ください。
ワン・ビン(王兵)
1967年、中国、西安生まれ。2003年に発表した9時間を超えるドキュメンタリー『鉄西区』で世界が刮目。同作は山形国際ドキュメンタリー映画祭はじめリスボン、マルセイユ、ナントで最高賞を獲得。続いて、「反右派闘争」の時代を生き抜いた女性の証言を記録した『鳳鳴―中国の記憶』で2度目の山形最高賞。以降も14時間に及ぶ『原油』やペドロ・コスタらとのオムニバス『世界の現状』などで世界を驚愕させる。今年12月、初めての長編劇映画『無言歌』が日本での初公開作として控えている。
(公式サイトより)
主催・協賛・後援等
配給:ムヴィオラ
協力:山形国際ドキュメンタリー映画祭、オーディトリウム渋谷
作品提供:Umedia、Doc&Films、Galerie Chantal Crousel、 Will production, 山形国際ドキュメンタリー映画祭
オーディトリウム渋谷日程終了
|
|
---|---|
エリア | 渋谷 |
住所 | 東京都渋谷区円山町1-5 KINOHAUS2F [ 地図を表示 ] |
アクセス | 渋谷駅から徒歩10分 |
電話番号 | 03-6809-0538 |
会場ホームページ | http://a-shibuya.jp/ |
日程 | 2011年11月5日~2011年11月11日 |
料金 | 1回券=1,500円(「石炭、金」は1,000円)、3回券=3,600円、5回券=5,000円 ※10月10日(月・祝) 15:00「無言歌」上映+トークは別料金となります。 前売券1600円(整理番号付・劇場窓口での販売) 当日券1800円均一 |
オーディトリウム渋谷日程終了
|
|
---|---|
エリア | 渋谷 |
住所 | 東京都渋谷区円山町1-5 KINOHAUS2F [ 地図を表示 ] |
アクセス | 渋谷駅から徒歩10分 |
電話番号 | 03-6809-0538 |
会場ホームページ | http://a-shibuya.jp/ |
日程 | 2011年10月8日~2011年10月14日 |
料金 | 1回券=1,500円(「石炭、金」は1,000円)、3回券=3,600円、5回券=5,000円 ※10月10日(月・祝) 15:00「無言歌」上映+トークは別料金となります。 前売券1600円(整理番号付・劇場窓口での販売) 当日券1800円均一 |
読者コメント(0)
コメントを書く
※コメントを書くには、MyPageユーザー登録が必要です。また、ニックネーム未登録のMyPageユーザーはマイページ設定からご登録下さい。
RT寄稿家コメント(0)
コメントを書く ※RT寄稿家のみコメントできます。