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無常素描

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もう震災関連の映像は見たくないという人がほとんどだろう。そんな中あえて緊急公開される本作には、TVニュースとは異質の映画としての強度がある。これまでの作品で介護現場を捉えた大宮浩一監督が、4月末から5月にかけて医師とともに被災地を訪問。「ガレキ」と一括りにされる個々の人生の断片や痕跡、方言がわからないながらも心に訴えかける被災者の姿を映しつつ、『アブラクサスの祭』の著者でもある福島県福聚寺の住職、玄侑宗久の祈りを織り込む。無常としか言いようのない大災害の爪跡に読経の声が響き渡り、ナレーションもテロップも音楽もないからこそ、なおさら胸に迫る。連日19:30の回は英語字幕あり。

By まる June 14, 2011

イベント概要
(C)大宮映像製作所

大地揺れ、津波の跡、後。
東日本大地震発生から一ヶ月あまり——。
車窓に、瓦礫の山と広漠たる荒野の、灰色の風景が流れてゆく。
一人の映画作家が、尼崎の町医者とともに被災地へ向かっていた。

そこで出逢ったひとびとは、静かに語りはじめる。一台のカメラが、その声と風景を何度も往復しながら、ただひたすらに素描を重ねていく。監督は、『ただいま それぞれの居場所』で、介護現場のいまと希望を描き、平成22年度文化庁映画賞「文化記録映画大賞」を受賞した大宮浩一。
日付も地名も、人の名も付すことのないこの映画は、未曽有の大地震と津波の跡を、そして、その後もなお続くいとなみを、決して情報に還元することなく、スクリーンに大きく映しだしてゆく——はたして「復興」とは何を意味するのか? 私たちは何処へゆくのか? 映画館の暗闇に、いくつもの問いが、浮かんでは、消えていく。

無常素描
The Sketch of Mujo
2011年/日本/HD/75min/ドキュメンタリー
大宮浩一監督作品
製作・著作:大宮映像製作所 配給:東風

オーディトリウム渋谷にて6/17(金)先行上映
6/18(土)よりロードショー

オーディトリウム渋谷
日程終了
エリア 渋谷
住所 渋谷区円山町1-5 KINOHAUS 2F
電話番号 03-6809-0538
会場ホームページ http://a-shibuya.jp/
日程 2011年6月17日~2011年8月5日
時間 6/17(金) 19:30より先行上映
6/18(土)より12:50/14:30/16:10/17:50/19:30
※19:30の回は英語字幕あり
※7/1(金)17:50、19:30の回は休映、7/10(日)は全回休映

7/16(土)〜22(金)モーニング&レイトショー
11:15/21:10 ※21:10の回は英語字幕版上映

7/23(土)~8/5(金)モーニングショー
11:15 ※7/31(日)は休映

RT寄稿家コメント(1)

福嶋真砂代 June 14, 2011

「無常素描」すごく観たいです。

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