名前のない少年、脚のない少女
YouTubeにアップした短編が爆発的な人気を獲得したエズミール・フィーリョ監督。思春期に揺れる少年の心情を幻想的な映像とサウンドで鮮明にフィルムに焼きつける。ブラジル南部のドイツ系移民の小さな村、ハンドルネーム"ミスター・タンブリンマン"という少年(エンリケ・ラレー)は、ネットで知り合った友人からボブ・ディランのコンサートに誘われるが、村を出ることに躊躇する。そこに現れた年上の男ジュリアン、今は亡き彼の恋人"ジングル・ジャングル"の写真サイトを見つけ…。謎めいた展開は生と死の境界線を自在に超え、牧歌的な舞台の近未来映画のようで魅力的。


ミスター・タンブリンマンというハンドルネームの少年はチャットで知り合ったE.Fからボブ・ディランのコンサートに誘われる。そのためには、自分が住むブラジル南部のドイツ系移民が多く住む小さな村から出なくてはならなかった。ある日少年は、年上の男と出会う。男は以前、心中をしたが自分だけ生き残り、村に戻ってきたのだった。同じ頃、少年はネットの中に亡くなった少女ジングル・ジャングルの写真サイトを発見する。少女はネットの中で永遠に生き続けるのだった。
ロカルノ国際映画祭(09)のコンペティション部門出品で、従来のブラジル映画のイメージを鮮やかに裏切った作風で注目され、ベルリン国際映画祭(10)、ファンタスティック系のシッチェス映画祭(10)など世界中の映画祭でその新鮮な映像美が評価されているエズミール・フィーリョ監督。ブラジルでマリファナを吸い続ける女性を撮った短編『Tapa Na Pantera』(06)がYouTubeで1000万回以上再生され、一躍有名になった。初の長編に挑戦した本作『名前のない少年、脚のない少女』はネットユーザーを中心に口コミで広がり映画、書籍、音楽、写真というカルチャー分野全般で大きな話題となった。
監督・脚本:エズミール・フィーリョ
脚本:イスマエル・カネッペレ
キャスト: エンリケ・ラレー、イスマエル・カネッペレ、
トゥアネ・エジェルス、サムエル・ヘジナット
他
上映時間:1時間41分
関連リンク
シアター・イメージフォーラム日程終了
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エリア | 渋谷 |
住所 | 東京都渋谷区渋谷2-10-2 |
アクセス | 「渋谷駅」東口から宮益坂を上り、青山通りへ。50m程先の横断歩道を渡り、薬局とコーヒー店の間を入りすぐ。 |
電話番号 | 03-5766-0114 |
会場ホームページ | http://www.imageforum.co.jp/theatre/ |
日程 | 2011年3月26日~2011年4月29日 |
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RT寄稿家コメント(1)
福嶋真砂代 March 24, 2011
ブラジルの彗星、エズミール・フィーリョの初長編、かっこいい!
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