Pink SUBARU ピンク・スバル
長年の夢だった新車"スバル"を購入直後に盗まれてしまったアラブ系イスラエル人のズベイル、妹の結婚式を目前にドン底に。親類、友達、マフィアも巻き込んでいく車(幸せ)探しのヒューマンコメディだ。行き先は車泥棒の街タイベか、はたまたパレスチナの車解体の街か…? 冒頭「ケ・セラ・セラ」の鮮烈な歌声、眩しい日射し、空や海の青、鮮やかな色彩の映像に心ウキウキ、一体これがドロ沼に陥っている世界の紛争地かと目を疑うが、正真正銘、これも彼の地のリアルなのだ。新鋭小川和也監督は、縁を大事に明るく生きる人々の日常にフォーカス、人間の逞しさを楽しく描く。

盗まれた希望の星を取り戻せーー。
イスラエルとパレスチナ境界に実在する「車泥棒の街」を舞台に、新人・小川和也監督が挑戦した 多国籍ヒューマン・ドラマ。
妹の結婚式を控えたある日、納車したばかりのスバルが盗まれた。
麗しきミス・レガシィを取り戻せ!!
ズベイル(アクラム・テラーウィ)は、数年前に妻に先立たれ、妹のアイシャ(ラナ・ズレイク)と二人の子供と実直な暮らしをしてきたアラブ人。そんな中年男のささやかな夢は、愛する妹の 幸せな結婚と、20年間コツコツと貯めたお金で憧れのメタリック・ブラックのスバルを買うことだった。結婚式が近づく良き日、妹をマイカーで結婚式場まで 運ぶ幸せな夢想に胸を躍らせながら、ついにスバル・レガシィの新車を手に入れる。納車の夜は、近隣の人々とお祭り騒 ぎ。ズベイルは最高の一夜を明かす。ところが翌朝、幸せの象徴であった はずのスバルは跡形もなく姿を消していた。
ズベイルの夢に麗しきスバルの幻影 "ミス・レガシィ" が現れて言う「わたしは連れ去られてしまった」。アイシャは悲観に暮れる兄をおいて結婚なんてできない。家族の幸せを取り戻すには、盗まれたスバルを奪還するしかないのであった。
車泥棒が境界線を越えてスバルを解体工場の街に運んだら、バラバラにされる のは時間の問題、事は急を要する。そして最初に頼ったのは、手広く自動車泥棒をやって稼ぎまくり、豪邸に住む大泥棒 アデル。盗難車の流通を知り尽くしている彼に頼めば、スバルはすぐに見つかるはずだったのだが・・・。
ニュースでは知ることができない、紛争地の瑞々しい日常を映画化。
日本人にとってイスラエルやパレスチナという響きは、複数の大国の政治的な 思惑が絡み合った 60年以上にも及ぶ紛争地域の代名詞として聞こえるかもしれない。しかし、当たり前のことだけれど、そんな紛争地にだって日々の生活はあるのだ。この物語は、日常のささやかな幸せを追い求める人々の心温まるドラマを主題としている。日々の生活の なかで悪戦苦闘し、人生を精一杯謳歌する人々の姿には政治も人種紛争も関係ないことを、彼らの涙と笑顔で証明してくれている。そこにあるのは人間共通の幸せを追い求めるバイタリティーのみである。
(2010年/イタリア・日本/アラビア語・ヘブライ語・英語・日本語/16mm/カラー/シネマスコープ/98分 )
原題:Pink SUBARU
監督・脚本 :小川和也
主演・共同脚本 :Akram Telawe
エグゼクティブ・プロデューサー :宮川秀之
プロデューサー :宮川マリオ
後援:イスラエル大使館、駐日パレスチナ常駐総代表部
配給・宣伝:レボリューション
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エリア | 渋谷 |
住所 | 東京都渋谷区宇田川町37-18 トツネビル2F [ 地図を表示 ] |
アクセス | 「渋谷駅」ハチ公口より徒歩7分 |
電話番号 | 03-6821-6821 |
会場ホームページ | http://www.uplink.co.jp/ |
日程 | 2011年4月16日~2011年5月20日 |
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