ウィリアム・ケントリッジ――歩きながら歴史を考える
そしてドローイングは動き始めた....

ウィリアム・ケントリッジ(1955年南アフリカ共和国生まれ、ヨハネスブルグ在住)は、「動くドローイング」とも呼べるアニメーション・フィルムの制作によって、1980年代後半より現在にいたるまで現代美術における映像表現を牽引し続けているアーティストです。
ケントリッジの映像作品は、木炭とパステルで描いたドローイングを部分的に描き直しながら、1コマ毎に撮影する気の遠くなるような作業から生み出されるものです。絶えず流動し変化し続けるドローイングの記録の連鎖から生まれる彼のアニメーションには、消しきれない以前のドローイングの痕跡が残され、堆積された時間の厚みをうかがわせる重厚さにあふれた表現となっています。
日本での展覧会は、ケントリッジとの3年間にわたる緊密な協力と広範な準備作業を経て実現されるもので、我が国では初の個展となります。19点の映像作品、36点の素描、63点の版画によりケントリッジの活動の全貌を紹介します。
<作家略歴>
1955年生まれ。南アフリカ共和国ヨハネスブルグ在住。 ヨハネスブルグの大学において政治学を学んだ後、パリのエ コール・ジャック・ルコックにおいて演劇を学ぶ。1980年代末か ら、ドローイングをコマ撮りした手描きアニメーション・フィルムを 制作・発表する。 1997年ドクメンタ10、98年サンパウロ・ビエンナーレ、99年ヴェ ニス・ビエンナーレ、カーネギー・インターナショナル、2000年広 州ビエンナーレ、01年横浜トリエンナーレ、02年ドクメンタ11、 08年シドニー・ビエンナーレに参加。 2009年から2011年にかけて、サンフランシスコ近代美術館、 フォートワース近代美術館、ノートン美術館(フロリダ)、ニュー ヨーク近代美術館、アルベルティーナ美術館(ウィーン)、イスラ エル美術館(エルサレム)、ステデリック美術館 (アムステルダ ム)を巡回する展覧会が開催中である。 また、俳優、演出家、著述家など多彩な分野でも活躍している。
東京国立近代美術館日程終了
|
|
---|---|
エリア | その他23区内 |
住所 | 東京都千代田区北の丸公園3-1 |
アクセス | 地下鉄東西線「竹橋駅」(1b出口)より徒歩3分 |
電話番号 | 03-5777-8600 |
会場ホームページ | http://www.momat.go.jp/ |
日程 | 2010年1月2日~2010年2月14日 |
時間 | 10:00-17:00(金曜日は20:00まで) (入館は閉館30分前まで) |
料金 | 一般850円/大学生450円 |
休館日 | 月曜日 |
読者コメント(0)
コメントを書く
※コメントを書くには、MyPageユーザー登録が必要です。また、ニックネーム未登録のMyPageユーザーはマイページ設定からご登録下さい。
RT寄稿家コメント(0)
コメントを書く ※RT寄稿家のみコメントできます。