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ペルシャ猫を誰も知らない

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テヘランの若きミュージシャン、アシュカンとネガル。イランではポップス演奏が禁止されているので、ロンドンライブを夢見てバンドのメンバーを探す。地下で活動する仲間を訪ね、隠れ家で練習。パスポートとビザを闇で取得しようとするが……。クルド人を描いてきたバフマン・ゴバディ監督が、音楽シーンを介してテヘランの実情を映し出そうと、危険を顧みず果敢にチャレンジ。演奏したいのに公の場所ではできないフラストレーション、音楽で表現したいというエネルギーと情熱がみなぎる。監督はイランを去り、来日も叶わず。それでも闘い続ける彼の努力が、いつか何かを変えていくと信じたい。

By まる August 2, 2010

イベント概要

いつだって、音楽は自由への翼なんだ

ポップミュージックの規制厳しいイラン。首都テヘランを舞台に若者たちの音楽への情熱と自由への希求を描く。

実在の事件、場所、人物に基づいて、名作『亀も空を飛ぶ』のバフマン・ゴバディ監督が当局に無許可でゲリラ撮影を敢行。カンヌが笑い、涙し、心からの賞賛を贈った自由を求めるペルシャ猫の物語。

ネガルと、そのボーイフレンドのアシュカンはともにミュージシャン。インディ・ロックを愛する彼らは、自由な音楽活動ができないテヘランを離れてロンドンで公演することを夢見る。そのために2人は危険をかえりみず、偽造パスポートを取得しようとする。2人は音楽のためなら何でもござれの便利屋ナデルを頼るのだが…。
出演者のほとんどは実在のミュージシャンたち。主役の2人は、撮影が終了したわずか4時間後にイランを離れた。この物語は彼らの実際の経験に基づいている。コンサートもCD発売も許されていないミュージシャンを撮影するために、ゴバディ監督は、当局に無許可でゲリラ撮影を敢行。テヘランの市井の人々の逞しきユーモアと若者たちの音楽への情念…そして自由への溢れんばかりの痛切な想いを映画に込めて。ゴバディ監督も本作を最後にイランを離れた。

<ペルシャ猫>:このタイトルが意味しているのは、かつて「ペルシャ」と呼ばれたイランのこと。そして西洋文化の規制が厳しいイランの首都テヘランで、当局の目を逃れながら、密かに音楽活動を続ける若者たちのこと。

監督:バフマン・ゴバディ
脚本:バフマン・ゴバディ、ロクサナ・サベリ、ホセイン・アブケナール
出演:ネガル・シャガギ、アシュカン・クーシャンネジャード、ハメッド・ベーダード
イラン/2009年/カラー/106分/HD→35㎜/1:2.35/ドルビー
配給:ムヴィオラ

[ 映画 ドラマ 渋谷 ]
ユーロスペース
日程終了
エリア 渋谷
住所 東京都渋谷区円山町1-5
アクセス JR「渋谷駅」ハチ公口より徒歩10分
電話番号 03-3461-0211
会場ホームページ http://www.eurospace.co.jp/
日程 2010年8月7日~終了日未定

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