月あかりの下で~ある定時制高校の記憶~
2002年4月、浦和商業高校の夜間定時制に入学した新入生たち。服装も髪型もまちまちな40人に担任の平野先生が語る。「この中の37人が不登校経験者。自分を見つめる時間を持てたんだから、それは宝物だよ」。太田直子監督が4年間にわたり追いかけたドキュメンタリーで、ほぼ全員がぼかしなしで登場し、カメラの前で素顔を見せてくれる。母子家庭で生活費を稼がなければならなかったり、ストレスを抱えて自傷を繰り返したり、父子家庭で父親の暴力に苦しんでいたり。背負うものは十代半ばの小さな背中にずっしりと重いが、見守る周囲の大人たちがあったかい。誰ひとり見捨てない、「必要とされている」という実感が生きる希望に繋がっていく。


かつて学校で夢をつぶされた彼らが、
再びその夢を語ることができた場所・・・
それは〈学校〉だった―
夜間定時制高校―
そこはいま働く若者たちの学びの場、そして小・中学校で不登校、高校を中退した若者たちの再出発の場となっています。
映画の舞台は、1学年1クラス、全校生徒120人足らずの埼玉県立浦和商業高校定時制のあるクラス。派手なメイクで身を固め教師に暴言を吐く生徒、家庭内暴力が原因で登校できなくなった生徒、
明るい笑顔が魅力のある生徒は自傷行為を繰り返し・・・
彼らのやわらかな心は、家庭や社会の歪みに傷ついていました。
そんな若者たちが、大家族のような〈学校=居場所〉の中で悩み、
ぶつかり、支えあい過ごした日々と、その先に見えた希望。
2002年の入学から2006年の卒業までの4年間、
そしてその後へと、生徒一人ひとりに寄り添った貴重な映像が、
テレビ放映を経て、ここにドキュメンタリー映画として誕生しました。
人との絆が、人を育てる。
いまを悩み、懸命に生きるすべての人へ、この作品を捧げます。
〈定時制とは?〉
戦後の混乱から復興に向けて社会が歩みだした昭和二十三年、「すべて国民は、ひとしく、その能力に応ずる教育を受ける機会を与えられなければならない」(新憲法第26条、教育基本法3条/当時)という教育の機会均等の精神に基づき、様々な理由で全日制の高等学校に進めない青少年に対し、高等学校の教育を受ける機会を与えるために誕生した定時制通信制課程。
近年では、不登校生徒の増加や不況などからも入学希望者が増加する一方で、急速に進む少子高齢化はじめ、さまざまな社会環境や産業構造の変化により、そのニーズも多様化しているとし、単位制等への統廃合が進められ、縮小傾向にあります。
(映画の舞台、浦和商業定時制課程も2008年3月に閉校となりました。)
===公開記念イベント開催!===
■8月21日(土)
13:30の回 上映後
太田直子監督、スペシャルゲスト(映画登場人物) 舞台挨拶
16:10の回 上映後
太田直子監督 舞台挨拶&ティーチ・イン
■8月22日(日)
13:30の回、16:10の回 上映後
太田直子監督、スペシャルゲスト(映画登場人物) 舞台挨拶
■8月28日(土)
13:30の回、16:10の回 上映後
日笠昭彦(日本テレビ「NNNドキュメント」プロデューサー)×太田直子監督 トークイベント
■9月1日(水・映画サービスデー)
13:30の回 上映後
浦和商業高校定時制卒業生を中心にした和太鼓集団”響”による演奏
16:10の回 上映後
浦和商業高校定時制卒業生を中心にした和太鼓集団”響”による演奏
&
”響”の顧問・平野和弘(本作”担任先生”)によるトークイベント
■9月5日(日)
13:30の回、16:10の回 上映後
平野和弘(本作”担任先生”) トークイベント
■9月10日(金)
13:30の回、16:10の回 上映後
浦和商業高校定時制卒業生を中心にした和太鼓集団”響”による演奏
短編映画館トリウッド日程終了
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エリア | 初台・代々木上原・下北沢 |
住所 | 東京都世田谷区代沢5-32-5-2F |
アクセス | 「下北沢駅」南口より徒歩5分 |
電話番号 | 03-3414-0433 |
会場ホームページ | http://homepage1.nifty.com/tollywood/ |
日程 | 2010年9月18日~2010年10月1日 |
時間 | 14:00/20:00 |
ポレポレ東中野日程終了
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エリア | その他23区内 |
住所 | 東京都中野区東中野4-4-1 ポレポレ坐ビル地下 [ 地図を表示 ] |
アクセス | JR「東中野駅」西口北側出口より徒歩1分・駅ホーム北側正面 都営地下鉄大江戸線「東中野駅」A1出口より徒歩1分 |
電話番号 | 03-3371-0088 |
会場ホームページ | http://www.mmjp.or.jp/pole2/ |
日程 | 2010年8月21日~2010年9月17日 |
時間 | 13:30/16:10 9/11(土)~17日(金)は13:30のみ |
料金 | 当日:一般1500円 / 大・専1300円 / シニア(60歳以上)高・中1000円 / 小700円 / 未就学児無料 ※グループ割引(5人以上)1人900円 前売:1200円(チケットぴあ Pコード462-159) |
<チケット販売情報>
主要プレイガイド:
チケットぴあ Pコード予約(音声自動応答) 全国共通:0570-02-9966 / @ぴあプレミアムメンバーズ専用:0570-02-9944
【Pコード:462-159】
チケットぴあ 音声認識/オペレーター予約:オールジャンル 0570-02-9999(音声認識:10:00~23:30/オペレーター対応:10:00~18:00)
【Pコード:462-159】
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