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ローザス:ツァイトゥング Zeitung

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ベルギーを、いや世界のコンテンポラリーダンスを牽引するケースマイケルの新作だ。ローザスといえば、現代音楽のというかライヒを使った作品のイメージが強いが、本作ではピアニストを招き、バッハ、ヴェーベルン、シェーンベルクの音楽とがっつり取り組むようだ。一瞬意外な気もしたが、0.5秒後にバッハとのマッチングに納得した。幾何学模様を思わせる動きの連続体と同調するように精密な音楽との調和、拮抗、ずれ、呼応が、うねりのように空間を巻き込んでいくのだろう。昔のローザスを思い出させるハイヒールのシーンもあるようで、ファンとしてはそこも嬉しい。

By 前田愛実 November 16, 2009

イベント概要
(c) Herman Sorgeloos

結成から四半世紀、世界の観客に、常に清新な驚きをもたらしてきたローザスと振付家アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケルによる、最新作『ツァイトゥング』。バッハ、ウェーベルン、シェーンベルクの音楽と身体の動き。安易には与しない両者が、観るものの感覚を動揺させる。音楽とダンスの関係性から様々なエモーションを生み出す試みを続けてきたケースマイケルとローザスが到達した傑作。

コンセプト:アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル、アラン・フランコ
振付:アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル
出演:ローザス(9名)、アラン・フランコ(ピアノ)


アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル
ローザス芸術監督。モーリス・ベジャールのムードラ(ブリュッセル)、ティッシュ・スクール・オブ・アーツ(NY)で学ぶ。帰国後、最初の作品『ファーズ』を創作。1983年、ムードラで学んだ4人の女性ダンサーでローザスを結成し、『ローザス・ダンス・ローザス』でデビューを飾る。音楽と身体の構造的関係を探求しつつ常に刺激的な作品を発表し続け、名実共に世界をリードする。『ドラミング』、『レイン』、『ビッチェス・ブリュー』等、これまでのさいたま公演はいずれも大きな反響を呼んだ。

※27日公演終了後、アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケルによるポスト・トークを行います。

彩の国さいたま芸術劇場 大ホール
日程終了
エリア 埼玉県
住所 埼玉県さいたま市中央区上峰3-15-1
アクセス JR埼京線「与野本町駅」より徒歩7分
電話番号 048-858-5500
会場ホームページ http://www.saf.or.jp/
日程 2009年11月27日~2009年11月29日
時間 11/27(金)19:30開演、28(土)・29日(日)16:00開演
料金 S席 6,000円、A席 5,000円、学生A席 3,000円

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