12日間、毎日、何かが違ってる。
3人いる!
作 多田淳之介 構成・演出 飴屋法水
萩尾望都の「11人いる!」から発想を得たこの戯曲は、役柄を演じるという演劇のお約束を逆手にとって、劇空間において人物が表象されるという極めて不安定な状況を、いわばシアトリカルに表現した多田の力作だ。それを今や演劇及び美術界において、伝説の域にある飴屋が演出するわけなのだが、どうせならってことで12日間12種の日替わり演出にしてみたそうだ。元の出演者は3人、今回は誰が? とちらしを確認してみたところ、情報はない。やだっ既になんかもう怖い…っていうのは期待しすぎかもしれないが、企画が企画だけに謎を呼ぶ公演だ。


2007年にリトルモア地下で多田くんが書いた「3人いる!」っていう作品を劇団・東京デスロックが上演したんだけど、これがまた面白かったんで、地下っていう小さな空間にもぴったりだし、またやりたいなと思ってたら、飴屋さんに出会った。それで、あーこの作品を今度は飴屋さんがやったらどうなるか、ってことを思いついて相談。そしたら毎日全部違うものにしたらどうだろうって、恐ろしいアイデアが出て。盛り上がりつつも、あとから冷静になってみると何をどうしたらいいのやら正直しばらく脳内フリーズ状態。バージョン違いって、日替わり弁当みたいに、毎日変わっていくんですよ。てんてこまいですよ。(即興のライブじゃないよ、1日1バージョンのためにぜんぶ稽古してつくるから。)笑っちゃうくらい前人未踏。
で、なんでこんなこと敢えてするんだろう、やろうと思ってしまうんだろうと考えてみるとだ。あーだこーだ何かをつくるプロセスも含め、そして、ある閉鎖的な空間でしか生まれ得ない「瞬間の当事者」として、ただもうね、つくづく自分も含めた目の前の人に出会いたいんだってことだと思う。関わった人とでお互い見たことのないものを見る行為。体験。無責任で申し訳ないけど、何が見えるかなんて誰もわかんない。見れる保証なんて自分次第。
どうだろう、あなたの日常の一部をそのまま地下にもって来てくれないかな。それで、はじめます。
主催・協賛・後援等
協力 鈴木敏夫(東京書籍印刷)、東京デスロック、にしすがも創造舎、BATIK
宣伝美術 宮川隆
企画制作 リトルモア地下
関連リンク
リトルモア地下日程終了
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エリア | 青山・原宿・千駄ヶ谷 |
住所 | 東京都渋谷区千駄ヶ谷3-56-6-B1 [ 地図を表示 ] |
アクセス | JR「原宿駅」竹下口より徒歩5分。白いタイル張り、大きな窓ガラスが目印の3階建てのビルの地下1階。 |
電話番号 | 03-5474-9588 |
会場ホームページ | http://www.littlemore.co.jp/chika/ |
日程 | 2009年7月31日~2009年8月12日 |
時間 | 開演 昼:15時、夜:19時30分 開場は開演の20分前/受付開始は開演の40分前 |
料金 | 予約制 ¥2800 ※当日券は残席状況により毎回若干数お出しします。(3000円) |
休館日 | 2009年8月6日(木)休演 |
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