テニスコート:フォルト

「テニスコートコミック」と称した公演をうってきました私どもテニスコートですが、このたび番外的な公演をうつ事になりました。「テニスコートフォルト」です。
テニスではサーブの失敗をフォルトとよびますが、2回続けてフォルトしないかぎりポイントを奪われることはないそうです。つまりフォルトは「許される失敗」と言うことができます。格差社会がさけばれる現代では、失敗をすることが簡単には許されません。一度負け組のレッテルを貼られれば、そこから抜け出すのは容易ではないのです。しかし失敗を恐れることなく、むしろ楽しむことができなければ、本当に豊かな社会とは言えないのではないでしょうか。たとえ、ラジオで「35歳を過ぎると羊水が腐る」と言ってしまったとしても、一国の大臣が「女は産む機械だ」と言ってしまったとしても、「原爆投下はしょうがない」と言ってしまったとしても、女子アナウンサーが地下金庫を「チカチンコ」と言ってしまったとしても、団塊の世代を「男根の世代」と言ってしまったとしても。決して失敗を恐れてはいけないのですーー。
フォルト1「生きとし生ける野茂」作・演出:小出圭祐
2008年6月6日(金)ー9日(月)
いま世界では1秒間に、サッカー場1面分の緑が消え、トラック2台分の文書用紙が使われ、体育館32棟分の二酸化炭素が排出され、高橋名人によって13回もファミコンのボタンが連射されています。こうした問題に対し、僕たちに何かできることはないのでしょうか? 例えば、ゲームのコントローラーのボタンにバネを仕込んで連射速度をごまかすとか。内容は若者の心の葛藤をテーマにしたナンセンスコメディー。
フォルト2「モザイク処理の不十分なわいせつDVD」作・演出:神谷圭介
2008年8月7日(木)ー10日(日)
失うものがない者は強いと言う。守るべきものがある者も強いと言う。何を守っているのかよくわからなくなりつつある者も強くあれるだろうか。強度を保つには気付かないという力が求められる。「目覚めよ」という冊子を受け取ったことがある。「気付くな」があっても良いと思う。
フォルト3「はあはあはあはあ」演出:吉田正幸/作:テニスコート
2008年9月26日(金)ー29日(月)
坂本安だ小林田上野島森木暮橋本鈴木後藤白川井上水木宮沢相田中尾、今思いつく限りの苗字を書いてみました。書かれなかった人も含めて、最近、生きづらさを感じていませんか? りんごってアップルだと思いませんか? そんなあなたに送るさわやかコメディ〜。
[テニスコート]
のどかな新古典派ナンセンスコメディを展開するコントユニット。「テニスコートコミック」と題した舞台公演(記録はこちら)を定期的に開催し、現在までに通算9回を数える。そのほか、雑誌「球体」(立花文穂氏責任編集)での連載などを行っている。
リトルモア地下日程終了
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エリア | 青山・原宿・千駄ヶ谷 |
住所 | 東京都渋谷区千駄ヶ谷3-56-6-B1 [ 地図を表示 ] |
アクセス | JR「原宿駅」竹下口より徒歩5分。白いタイル張り、大きな窓ガラスが目印の3階建てのビルの地下1階。 |
電話番号 | 03-5474-9588 |
会場ホームページ | http://www.littlemore.co.jp/chika/ |
日程 | 2008年6月6日~2008年9月29日 |
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