BOY A
ある青年の人生の再出発を追う。ジャックという新しい名前で、新しい街に住み、新しい仕事に就いた、かつての“少年A”。友にも恵まれ、恋もした。なにかと初めての体験に胸を躍らせる….。“過去”さえ知られなければ…。ジョナサン・トリゲルの小説をジョン・クローリー監督が映画化した本作は、いまのところ個人的2008年ベストに。ヒリヒリと疼く孤独な青年の心をナイーブに演じたアンドリュー・ガーフィールドが強烈な存在感で、異彩を放つ。“私たち”はAを許し、受け入れることができるのか否か、これはリアルに身近にある問題なのだ。


彼は未来のために名前を失った………………。
イギリス、マンチェスター。
24年の生涯のほとんどを一般社会から隔離されて過ごした青年―彼は、新しい名前“ジャック”を選ぶ。
今、初めて大人の世界に歩みだす。
生き直そうとする彼をサポートするのは、ソーシャルワーカーのテリー。
不安げなジャックにテリーは「過去の君は死んだ」と力強く言い聞かせる。
ジャックの新しい職場は運送業だ。ペアを組んでいる同世代の青年クリスとは日を追うごとに親しくなっていった。
職場にはミシェルという、気になる女性もいた。
新しい世界は、何もかもが上手くいっているようだった。
しかし、偽りの自分でいる事は、ジャックにとって祝福であると同時に苦しみでもあった。
彼は問いかける「僕はここにいても、いいの?」。
物語がすすみ、少しずつジャックを知り始めた時に訪れる衝撃の結末。
その時、あなたは彼の問いに何と答えますか?
監督:ジョン・クローリー
出演:アンドリュー・ガーフィールド/ピーター・ミュラン/ケイティ・リオンズ/ショーン・エヴァンス
原作:ジョナサン・トリゲル
脚本:マーク・オロウ
撮影:ロブ・ハーディ
配給:シネカノン
2007年/イギリス/107分/カラー/ビスタサイズ/ドルビーSRD
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