平成中村座十月大歌舞伎 通し狂言仮名手本忠臣蔵

江戸時代の芝居小屋の雰囲気を再現した「平成中村座」が、五年ぶりに浅草の地に帰ってきます。
十月公演でご覧頂くのは、『仮名手本忠臣蔵』。独参湯と称される古典の名作を4つのプログラムで通し上演します。
幕府の執権である高師直に殿中で辱められた塩冶判官は刃傷に及び、判官は切腹、お家はお取り潰しとなります。塩冶家の家老大星由良之助は、主君の最期に立ちあい、その無念を知って、討ち入りを決意します。
同じく塩冶の家臣の早野勘平は、恋人のおかるとの逢瀬を楽しんでいたために、主君の大事に居合わさず、やむなく猟師となっています。やがておかるが身を売った金で、もとの武士に戻れることとなったものの、大きな悲劇が勘平を襲います。
また討ち入りのために敵の目を欺こうと遊興に耽る由良之助。そして足軽ながら仇討ちの徒党に加わろうとする寺岡平右衛門。
一方、桃井若狭之助の家老加古川本蔵は、主君の危機を救いますが、結果的にこれが仇となってしまいます。そして娘小浪の恋を成就させようと尽力する本蔵の妻戸無瀬。
討ち入りにかける人々の思いと、これを取り巻く人々の思い。錦秋の季節を彩るにふさわしい、豪華出演陣でお楽しみ頂く注目の舞台を、乞うご期待下さい。
【Aプログラム】午前11時開演
物語の発端であり、儀式的な要素の色濃い「大序」から、殿中での刃傷を描いた「三段目」、大星由良之助が名残惜しげに館を立ち去る「四段目」までを上演します。また今回の公演ではおかると勘平が山崎へと落ちて行く様子を原作どおり、裏門の場で見せるのが話題のひとつとなっています。
定評ある勘三郎の塩冶判官に、ともに初役となる橋之助の高師直と、孝太郎の顔世御前。また勘太郎、七之助による早野勘平とおかる。そして仁左衛門の大星由良之助という魅力ある配役でご覧いただきます。
【Bプログラム】午後4時45分開演
時代物の世界から世話物の世界へと変わる「五段目」「六段目」では、早野勘平の悲劇を描いていきます。全段を通して最も華やかな雰囲気に包まれる「七段目」では、本心を隠して遊興に浸る由良之助の姿を中心に、寺岡平右衛門とその妹おかるの物語が展開していきます。そして「十一段目」の討ち入りと引き揚げと、物語の結末までを上演します。
仁左衛門の大星由良之助、勘三郎の勘平と服部逸郎を始め、橋之助の寺岡平右衛門、孝太郎のおかると華やかな顔ぶれでお楽しみ頂きます。
【Cプログラム】午前11時開演
桃井家の家老である加古川本蔵の悲劇に焦点を当てて構成したこのプログラムでは、原作に忠実な上演は実に34年ぶりとなる「二段目」を始め、生さぬ仲の親娘の道行である「道行旅路の嫁入」、そして全段を通じて最もドラマが盛り上がる「九段目」ほかをご覧頂きます。
すでに定評ある仁左衛門の加古川本蔵をはじめ、橋之助の大星由良之助、孝太郎のお石、勘太郎の力弥、七之助の小浪、そして勘三郎が女方の大役戸無瀬を初役で勤めるという注目の舞台です。
【Dプログラム】午後5時15分開演
若手が大役に挑むこのプログラムでは、勘太郎の早野勘平、七之助のおかる、孝太郎の一文字屋お才で「五段目」「六段目」を、そして橋之助の大星由良之助、勘太郎の寺岡平右衛門、七之助のおかるで「七段目」を上演します。他のプログラム以上に熱気溢れる舞台をお楽しみ下さい。
また仁左衛門が不破数右衛門、勘三郎が判人源六で出演し、若手が奮闘する舞台を盛り上げます。
浅草寺本堂裏広場日程終了
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エリア | 浅草 |
住所 | 台東区浅草2-3-1 |
アクセス | 東京メトロ浅草駅 |
日程 | 2008年10月2日~2008年10月26日 |
<チケット販売情報>
チケット発売日:
2008年8月29日
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