パラドックス定数:三億円事件
かの詩人・西脇順三郎は労働問題への見解を求められ「ロードーモンダイ。なんと美しい響きだろう」と応えたが、今の私が最も舌上で転がしたい美しい言葉といえばノギモエギである。漢字なら野木萌葱。天麩羅にでもしたら美味かろう、風情ある字面だが、野木萌葱さんこそは、パラドックス定数の主宰にして、現代事件史の謎めく闇に鋭い光を当てた一連の作品を次々と発表し、演劇界の注目を一心に集めている女性なのだ。今度は三億円事件の時効成立直前、捜査員達の最後の3ヶ月が描かれる。観れば貴方もその才能に驚愕し、ノギモエギ…と呟かずにはいられまい。


作・演出 野木萌葱
出演 植村宏司 十枝大介 西原誠吾 井内勇希
今里真 加藤敦 諌山幸治 小野ゆたか
事件概要
1968年12月10日午前9時30分頃、日本信託銀行国分寺支店から東京芝浦電気府中工場へ、工場従業員のボーナス約3億円分が入ったジュラルミンのトランク3個を輸送中の現金輸送車が、府中刑務所裏の府中市栄町、学園通りと通称される通りに差し掛かった。
そこへ警官に変装して擬装白バイに乗った犯人が、バイクを隠していたと思われるカバーを引っ掛けた状態のまま輸送車を追いかけ、輸送車の前を塞ぐようにして停車した。現金輸送車の運転手が窓を開け「どうしたのか」と聞くと、「貴方の銀行の巣鴨支店長宅が爆破され、この輸送車にもダイナマイトが仕掛けられているという連絡があったので調べさせてくれ」と言って行員を輸送車から降ろさせた。
この4日前にも、支店長宛ての脅迫状が送り付けられていたため、その雰囲気に行員たちは呑まれてしまっていた。犯人は、輸送車の車体に潜り込み爆弾を捜すふりをして、隠し持っていた発煙筒に点火。「爆発するぞ!早く逃げろ」と避難させた直後に輸送車を運転し、白バイをその場に残したまま逃走した。この時行員は、警察官(犯人)が爆弾を遠ざけるために輸送車を運転したと勘違いし、「勇敢な人だ」と思ったという。
この出来事の目撃者には銀行員のほか府中刑務所の職員、近くにいた航空自衛隊員などがいた。しかし、これらの目撃者の証言は曖昧だったり勘違いだったりすることもあった。
直ちに緊急配備が敷かれ、要所要所で検問が実施されたところ、杉並区内の検問所で“銀色のトランクを積んだ灰色ライトバン”を捕捉したが突破された。これが最後に目撃された犯人の姿といわれる。
被害金額は、約3億円。当時の3億円は現在の貨幣価値に直すと約80億円にあたる。捜査には九億円が投じられた
引用
「三億円事件」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2008年8月311日 (日) 19:04 UTC、URL: http://ja.wikipedia.org
オフ・オフ・シアター日程終了
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エリア | 初台・代々木上原・下北沢 |
住所 | 東京都世田谷区北沢2-11-8 ペルモビル3F |
アクセス | 「下北沢駅」南口より徒歩1分 |
電話番号 | 03-3424-3755 |
会場ホームページ | http://www.honda-geki.com |
日程 | 2008年9月30日~2008年10月5日 |
時間 | 9月30日(火)19:30 10月1日(水)19:30 10月2日(木)19:30 10月3日(金)19:30 10月4日(土)15:00/19:30 10月5日(日)14:00/18:00 |
料金 | 前売り2800円 当日3000円 |
<チケット販売情報>
チケット発売日:
2008年9月1日
主要プレイガイド:
チケットぴあ 音声認識/オペレーター予約:オールジャンル 0570-02-9999(音声認識:10:00~23:30/オペレーター対応:10:00~18:00)
その他チケット取扱先:
パラドックス定数 / TEL: 03-5491-3220
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