1000の言葉よりも 報道写真家ジブ・コーレン
1994年にテルアビブで起こったバス爆破テロの写真が『タイム』の表紙を飾り、一躍メジャーになった写真家コーレンを追いかけたドキュメンタリー。モデルの美しい妻、愛らしい娘との3人暮らしだが、事件が発生すれば、妻子にはなにも告げずに危険な場所へ駆けつける。イスラエル人フォトジャーナリストとして使命を抱き、パレスチナ問題を撮り続ける彼の素顔を、現場同行取材とインタビューで浮き彫りに。『S21クメール・ルージュの虐殺者たち』『アフガン零年』など、世界の紛争地帯の現状を伝える15本の作品を同時上映。


イスラエル人としてパレスチナ問題を撮り続け、危険を顧みず現実と伝えようとする報道写真家ジブ・コーレンに迫るドキュメンタリー
自爆攻撃により破壊された一台のイスラエルのバス
—爆発の衝撃と威力を物語り、報道写真家ジブ・コーレンの名を有名にした一枚の写真。
タイム誌の表紙を飾り、後に世界中のコンクールで賞を総なめにしたこの写真は、イスラエルの新聞にも掲載された。
死んだ自国民の写真を自国の新聞に掲載したのは、イスラエル報道史でも際立った出来事だった。
イスラエル人であるジブ・コーレンがパレスチナの紛争を撮影するのは非常に危険である。
彼を駆り立てるものは一体何なのだろうか。
監督ソロ・アビタルは、家族との会話や友人のインタビューを通して見えるコーレンのプライベートな表情、
そして時には、暴動の最中、危険な西岸地区で戦犯と呼ばれる人物とのミーティングの様子をとらえる。
惨劇を目の前にしてシャッターを切ること、そのトラウマ。
今でも彼は、自爆攻撃のバスを撮影した時の衝撃をこう語る。
「いまだ鮮明に記憶している。どこに立って何を見たか、今でも思い出せる。
現場から立ち去っても、まばたきするたびに死体が見えた」
美しい妻と子、幸せな家族との生活を持ちながら、それでも戦場へと向かうコーレンは、ねじれた現実を鮮明に写し出す。
彼の写真は、どんな言葉よりも雄弁に真実を語る。
「目の前で人が死んだ。その時感じたものを写真を通して伝えたい。それが、私にとっては強迫観念なんだ」
東京都写真美術館日程終了
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エリア | 恵比寿・代官山・中目黒 |
住所 | 東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内 |
アクセス | 「恵比寿駅」より徒歩7分 |
電話番号 | 03-3280-0099 |
会場ホームページ | http://www.syabi.com/ |
日程 | 2008年6月14日~2008年8月10日 |
時間 | [6/14~7/11] 13:00 / 17:20 / 19:20 [7/18~8/10] 17:00 |
特記事項 | 公開初日6月14日(土)17:20の回上映後、ジブ・コーレンと外山俊樹氏(「アエラ」フォトエディター)によるトークショーあり |
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