UNIT 4th Anniversary "Moritz von Oswald Trio"
豪華なジャズトリオのような名前だが、実はモリッツはテクノの先駆者のひとりだ。80年代はトーマス・フェールマンと共に、あのPalais Schaumburgのメンバーだったり、同じトーマスとJ.アトキンズとの「3MB」企画を手がけたり、Mauricio名義で自らのレーベルBasic Channelの代表作を残したりと、数々の実績が! 今回はなんと、Sun Electricのマックスと、ヴラディスラヴ・ディレイとの新プロジェクトを紹介する。おまけにディレイはドラム(!)を叩くから、最先端の電子音楽とはいえ、結局は豪華なジャズトリオ感覚で予測不可能な即興演奏が楽しめるだろう。


[UNIT]
LIVE:
Moritz von Oswald Trio
feat. Vladislav Delay & Max Loderbauer (ex. Sun Electric/NSI)
Flying Rhythms
DJ:
Fumiya Tanaka (op.disc)
Juzu a.k.a. Moochy (NXS/CROSSPOINT)
Hikaru (Blast Head)
[SALOON] *JAH-LIGHT* SOUND SYSTEM
SOUND NAVIGATOR: JAH-LIGHT/NessiLL
MESSENGER: SONSHI-MC
LIVE: MANTIS≒dubious
feat. DJ:
yoshiki (Torema Records/op. disc/Runch)
DJ YAZI (THINK TANK/Sensitivity)
Sisi (Timothy Really/Real Grooves)
Psychedelic Bus a.k.a. HIROKI MURAI (MOKMAL SOUND/420TOUR)
[UNICE] "Light & Day Floor"
DJ: 松坂大佑 (Iro-Mi-On〜色味音) / and more
VJ: 100LDK / SO IN THE HOUSE / and more
PHOTO SLIDE: tonka
モーリッツ・フォン・オズワルド・トリオ(以下MvOT)は、モーリッツ・フォン・オズワルド(Basic Channel)とマックス・ローダーバウアー(サン・エレクトリック、NSI)とヴラディスラヴ・ディレイ(別名ルオモ、ウージタロー)という、高い評価を受けるアーティストたちから成るユニークなパフォーマンス・プロジェクトだ。この三名はそれぞれが90年代初頭ベルリンにおけるエレクトロニック・ミュージック・シーンで活躍したパイオニアであり、個々の異なる経験とアプローチによって、ダブ・エレクトロニカに改革をもたらした。新プロジェクトはライヴの集合的インプロヴィゼーションならではの可能性を探求するもので、フォン・オズワルドがエレクトロニクスとミキシングを担当、ローダーバウアーがアナログ・シンセサイザーを、そしてヴラディスラヴ・ディレイがドラムと彼の手製の楽器とメタル・パーカッションをプレイするというもの。過去の作風を引き継ぎながらも、このトリオでは遅いテンポを採用することで、よりファンクに近い、メロディやハーモニーの比重を抑えてパーカッションによるリズミカルな鼓動を前面に押し出した、「エンドレス・グルーヴ」を作り上げている。彼らのライヴ・パフォーマンスでは、このグルーヴをエレクトロニクスとサスペンドしたシンセ音によって何層にも重ねた即興伴奏が行われ、流れるような脱構築テクノを聴かせてくれる。MvOTが基本のリズムを絶え間なく変化させていく様は、アフロビートとエレクトロニカの融合に近い。彼らの演奏にはトライバリズム、すなわちカンが実践していた音楽的民主主義、つまり多角的な自由空間を創造する等しさがあり、それがこのトリオの音楽にヒプノティックで高尚なクオリティを与えている。モーリッツ・フォン・オズワルドは長い間、エレクトロニック・ミュージック界の重要人物として知られている存在。トーマス・フェルマンとのコラボレーションに始まり、マーク・エルネストゥスと共同でBasic Channelを設立、そしてベルリンとデトロイト間のテクノ・コネクション確立にも貢献した。フォン・オズワルドは、共同でサブレーベルChain Reaction、Main Street、Burial Mix、Basic Replay、Rhythm & Soundを立ち上げただけでなく、常にシーンの舞台裏でメジャー、インディペンデントに関わらず、トニー・アレンからカール・クレイグのPlanet Eまで、ミキシングやマスタリングにも携わってきた。彼の古い友人であり、コラボレーターでもあるマックス・ローダーバウアーも、同じように長く裏方でプロダクションに関わってきた経験があり、その歴史はベルリンのTresorシーンに遡る。彼が最も知られているのは、サン・エレクトリックの片割れとしての顔だろう。あるいは最近トビアス・フロイントと結成したユニットNSIの、実験的なダンス・ミュージックとアヴァン・ピアノ/エレクトロニック作品かもしれない。ヴラディスラヴ・ディレイの初期作品は、90年代半ばに<Chain Reaction>からリリースされている。ジャズ・ドラマーとしてキャリアをスタートさせたディレイは、三つの異なるプロダクション・アイデンティティを確立し、ハウスやテクノにおけるエレクトロニック・ライブ・パフォーマンスの概念を覆しただけでなく、極めてパーソナルな独自の領域を追求している。ディレイはまた、クレイグ・アームストロングとAGFと共にザ・ドールズというパフォーマンス・プロジェクトを、ミカ・ヴァイニオ(パン・ソニック)とジャズ・ミュージシャンのデレク・シャーリーとルーチオ・カペーセとは、最近デビューしたばかりのヴラディスラヴ・ディレイ・カルテットを結成し、活動している。MvOTのアルバムも、年内に発表される予定になっている。
UNIT日程終了
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エリア | 恵比寿・代官山・中目黒 |
住所 | 東京都渋谷区恵比寿西1-34-17 [ 地図を表示 ] |
アクセス | 東急東横線「代官山駅」より徒歩2分 東急東横線・地下鉄日比谷線「中目黒駅」より徒歩5分 JR山手線・地下鉄日比谷線「恵比寿駅」より徒歩7分 |
会場ホームページ | http://www.unit-tokyo.com |
日程 | 2008年7月11日 |
時間 | OPEN/START 19:00 |
料金 | Adv.5,000yen |
特記事項 | You must be 20 and over with photo ID. |
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