タクシデルミア ある剥製師の遺言
前作『ハックル』で注目されたハンガリーの若き鬼才、パールフィ・ジョルジ監督の第2弾は強烈だ。第2次大戦で1兵卒だった祖父、共産主義時代に大食いアスリートだった父母、若き剥製師の3世代にわたる物語。過剰な性欲や食欲は、本能ばかりでなく孤独の代替行為であり、究極の欲望へと向かうラストは壮絶だ。エグい場面も多いが、終始美しいカメラワーク。身体や顔における西洋的な美学へのアイロニーもあり、人間は皮1枚のことに翻弄されているとつくづく思う。しかし、心臓の弱い人は要注意。レイトショーの『ハックル』は呑気に見られます。


サンダンス、カンヌ映画祭で観客の度肝を抜いた“規格外”の才能 — パールフィ・ジョルジによる異色作!
1人のおじいさんの「しゃっくり」が止まらなくなるにつれて、なぜか村全体がおかしくなっていく様子を描き、世界中で熱狂的に迎えられた『ハックル』を、若干28歳で監督したハンガリーの異才パールフィ・ジョルジ。カンヌ国際映画祭で誰もが注目した最新作『タクシデルミア』のモチーフは、なんと「はく製」と「大食 い」! 「人間の欲望」と「命の極限」を描くことにより、「人間とは何か?」をあぶり出す本作の脚本は、サンダンス映画祭でサンダンス・NHK賞を受賞。しかし、 その“規格外”の内容により、NHKが日本でのTV放映権を手離し、出資を見送る異例の事態を生んだ。
監督:パールフィ・ジョルジ
出演:チャバ・ツェネ/ゲルゲイ・トローチャーニ/マルク・ビシュショフ/アデール・シュタンツェル/イシュトバーン・ジュリツァ/ピロシュカ・モルナール/ガーボル・マーテー/ヘゲドシュ・デー・ゲーザ/イシュトバーン・フニャドクルティ/ゾルターン・コッパーニ
脚本:パールフィ・ジョルジ/ルットカイ・ジョーフィア
撮影:ボハールノク・ゲルゲイ
音楽:アモン・トビン
配給:エスパース・サロウ
2006年/ハンガリー・オーストリア・フランス/91分
関連リンク
シアター・イメージフォーラム日程終了
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エリア | 渋谷 |
住所 | 東京都渋谷区渋谷2-10-2 |
アクセス | 「渋谷駅」東口から宮益坂を上り、青山通りへ。50m程先の横断歩道を渡り、薬局とコーヒー店の間を入りすぐ。 |
電話番号 | 03-5766-0114 |
会場ホームページ | http://www.imageforum.co.jp/theatre/ |
日程 | 2008年3月29日~終了日未定 |
時間 | ~5/9(金) 13:00 / 15:00 / 17:00 / 19:00~20:46 5/10(土)~ 15:00 / 17:00 / 19:00~20:46 |
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