特集・ニコラ・フィリベールのまなざし
かつて、ノルマンディーで

30数年の時をさかのぼり、ニコラは自らの映画の原点を訪ねる。ノルマンディーへ!
『ぼくの好きな先生』の記録的な大ヒットの後、4年の沈黙をやぶってニコラ・フィリベールが発表した最新作は、自分自身の映画の原点を訪ねる映画だった。1975年、ある映画製作で、彼は助監督として初めての大仕事に関わった。場所はノルマンディー。監督は、ルネ・アリオ。実際の事件とミシェル・フーコーのテキストを元に、主要な登場人物すべてを地元の農民たちが演じた意欲的な試みの映画。今、ニコラは再びその地を訪れ、古い扉をいくつも開いていく。記憶とは?人生とは?そして映画とは?さまざまなテーマを、まるで道を彷徨うかのように映し出しながら、やがて万華鏡のように驚くべき美しさで輝く《1本の映画》があらわれる。今年のカンヌ映画祭で「もっとも光り輝く隕石」(ル・モンド紙)と絶賛された傑作である。
30年前に、ここノルマンディーで撮影された映画「私 ピエール・リヴィエールは母と妹と弟を殺害した」で、はじめてニコラ・フィリベールは助監督として重要な仕事を受け持った。監督は、ルネ・アリオ。その題材は、19世紀に、ここで実際に起きた農家の青年による衝撃的な家族殺し。アリオの試みは、主要な役を、事件が起きた村の農民たちに演じてもらうことだった。ニコラ・フィリベールは、そのキャスティングを任されたのだ。そして30年の時が経った……。ノルマンディーに戻ったニコラは、映画に出演した人々を訪ねる。映画の中身は陰惨なものだったが、彼らは、その思い出を楽しげに語る。彼らに流れた時間はさまざまだ。父親役、母親役、妹役、主役になり損ねた男……ただ一人、ピエール・リヴィエールを演じたクロード・エベールの消息だけがわからない……。
監督:ニコラ・フィリベール
出演:ジョゼフ&マリ=ルイーズ・ルポルティエ/ニコル・ピカール/ジベール&ブランディーヌ・ペシェ/アニック&ミシェル・ビッソン/ジャクリーヌ・ミレール/アンヌ&カトリーヌ&クリストフ&オリヴィエ&ピエール&イヴォンヌ・ボレル/ノルベール・ドゥロズィエ/シャルル&アニー・リウ/ロジェ・ペシェ/カロリーヌ・イタス/ジャニーヌ・カリュ/ニコル・コルニュエ/ブリュノ・ガエリィ/クロード・エベール
撮影:カテル・ジアン
音楽:ジャン=フィリップ・ヴィレ
配給:バップ/ロングライド
2007年/フランス/113分/35mm/カラー/ビスタサイズ/ドルビーSRD
銀座テアトルシネマ日程終了
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エリア | 銀座・新橋・京橋 |
住所 | 東京都中央区銀座1-11-2 銀座テアトルビル5階 [ 地図を表示 ] |
アクセス | 地下鉄有楽町線「銀座一丁目駅」7番出口を出てまっすぐ進む。首都高の高架より手前右側のビル。 |
電話番号 | 03-3535-6000 |
会場ホームページ | http://www.ttcg.jp/theatre_ginza/ |
日程 | 2008年2月9日~2008年2月29日 |
時間 | 13:35/16:10/18:45-20:50 |
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