川俣正:〔通路〕
ワークインプログレスという手法を用いながら、都市空間に木材を使った構造物を出現させるなど、作品によって周囲の環境やそこに関わる人々に影響を与えてきた作家の大規模な個展。展示室の内外に大量の木製パネルを仮設的に並べ、その中を観客が歩き回る「通路」をつくりあげた。過去作品に関する資料などもあるが、会期中に作家やスタッフが通い、時には観客と共に何らかの活動を行なうラボにも注目。作品だけでなく仕掛けを通して新たな活動が生まれていく、この状況づくりこそ、作家が手がけてきた活動の本質かもしれません。


近年ますます注目されるようになった、制作の<プロセス>を重視するアートの流れにおいて、川俣正は国内外で欠かすことのできない重要な作家として評価されています。当館では、川俣正の作品を収蔵していることもあり、これまでの同氏の仕事を振り返り、かつ今後の作家の展望も示すものとして、「川俣正〔通路〕」を開催いたします。
今回の展覧会にあたり、新しいプロジェクトとして実施されるのは、美術館を〔通路〕にすることです。〔通路〕は場所と場所との中間領域や敷居、あるいは迂回路でもあり、接触領域(コンタクトゾーン)でもあります。通常は「貯蔵庫」「展示」といった機能が前面に出される美術館を、人々が行き交う〔通路〕としてみなすことでどのようにその空間や機能を変容させるのでしょうか? また、この〔通路〕というキーワードを手がかりに、学生時代を含む過去30年にわたる川俣正の作品や、プロジェクトを随所に配置します。そこには、未完のプロジェクトや、これから始まるプロジェクトも含まれます。
主催・協賛・後援等
主催:財団法人 東京都歴史文化財団 東京都現代美術館
後援:フランス大使館
協力:日本ヒューレット・パッカード株式会社
東京都現代美術館日程終了
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エリア | 木場・清澄・両国 |
住所 | 東京都江東区三好4-1-1 [ 地図を表示 ] |
アクセス | 地下鉄東西線「木場駅」より徒歩15分 |
電話番号 | 03-5245-4111 |
会場ホームページ | http://www.mot-art-museum.jp/ |
日程 | 2008年2月9日~2008年4月13日 |
時間 | 午前10時−午後6時(入場は閉館の30分前まで) |
料金 | 一般1,000円 学生800円 中高生・65歳以上500円 |
休館日 | 月曜日(但し、2月11日は開館、2月12日は休館) |
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