ジスモンチ＝千手観音 ピアノ、ピアノのポリフォニーを弦楽器で表現するために開発された多弦ギター、管楽器など様々な楽器を自由自在に操るマルチ・ミュージシャンとして、また優れた作曲家として知られ、その唯一無二の音世界で、世界中を魅了し続けるジスモンチ。
超絶的なテクニックを持ち合わせている音楽家の奏でる音楽は、なかなか音に込められたメッセージが人の魂に響かない。
しかし、ブラジルのアマゾンの奥深くで原住民と共に生活したこともあるというジスモンチの音は、深い精神性と、野生性、そして大自然が持つ雄大さを持ち合わせており、魂の奥深くに響き渡る。
満天の星空に煌く星々が生み出すような音色、大地から湧き上がるような躍動感溢れるリズム、一人の人間一台の楽器から成し得ているとは演奏を見るまでは信じられない。
ジスモンチの音楽は、ミュージシャン、ギター・ファン、ピアノ・ファン、ジャズ・ファン、ブラジル音楽ファン、クラブ･ミュージック・ファンなど世代もジャンルも超えて多くの人に愛されている。

16年ぶりの奇跡の再来日・日本で一夜限りの貴重なライヴ 近年、演奏活動（特に海外公演）を殆ど行っていないジスモンチ。
ファンの間では、もう二度と彼の演奏を見ることができないのではないかとさえ噂されてきた。
作曲家としても定評がある彼の楽曲は、ヨーヨー・マ(チェロ)、アストル・ピアソラ（バンドネオン）、エリス・レジーナ（ボーカル）、アイアート・モレイラ、ナナ・ヴァスコンセロス（パーカッション）、ヤン・ガルバレク、ジャヴォン・ジャクソン（サックス）、チャーリー・ヘイデン（ベース）、ジョン・マクラフリン、アサド兄弟、ロサンジェルス・ギター・クァルテット、渡辺香津美、福田進一、大萩康司（ギター）など、列挙すれば切りがないが様々なアーティストによって奏でられているが、本人の生のギター、ピアノ演奏を体感できるのは大変貴重である。