マブチモーター１個で動くロボットを作ることにハマっています。イラストレーターというパソコンのドローイング・ソフトで図面を引き、朴という木の板をカッターナイフでサクサクと切り、ボディを作ります。構想から完成するまで約３日。電池をはめ込むと、ウニウニと動き始めます。脳みそはありません。純粋に歩くメカです。40歳目前の僕が言うのもナンですが、一度くちにしてみれば楽になる、とっても便利な言葉で表現すると、コイツは可愛い。かーわい〜いいっ！のです。

てな感じで、町内に必ずひとりふたりは居るであろう発明オヤジになっている40歳目前の僕ですが、ここで皆さんに御紹介したいトウキョウおもしろスポットは、僕のロボット作りにかかせないお店、模型屋さん。「えええ、そんなの全国どこでもあるじゃーん」と思うかもしれませんね。ましてやアートでヤーングな読者諸君は、塗料や造型材を手に入れることでお世話になることが多々あるところ。しかーし、40歳目前の僕が言うのもナンですが、一度くちにしてみれば楽になる、とっても便利な言葉で表現すると、模型屋さんはヤバい！　ヤバいっす！　まじキテるっす!!　なのです。ど・こ・が？

まず、渋谷の東急ハンズ。模型売り場が最上階にあります（写真左）。それと、吉祥寺のユザワヤ。ここも模型売り場が最上階にあります（写真右）。 そう、トウキョウ23区内にある「手作り大好きドウイットユアセルフ人間」が集まる２大デパート（←僕にとっての、ですが）の最上階は、いずれも模型売り場なのです。40歳目前の僕が言うのもナンですが、劇的ビフォーアフターのナレーションぽい言葉で表現すると「まー！なんてことでしょ〜う！！」な感じで、まずこの事実にビックリしてください。

で、DIY系のデパートで模型を見ることを勧めるわけは、完成品のディスプレイが充実していること。その成果には、下の階の売り場にある、ありとあらゆる素材や道具が使われていることがわかります。最上階に売り場があるのは「すべてのDIYは模型に通じている」からでしょうか？　そう考えるならデパートの屋上に上がってみると、日出づる工場の国の首都・トウキョウの景色。模型とたいして変わらなく見えてきます。同じように図面にのっとり組み立てられたものだらけです。おもしろいなー。

イシバシ楽器

でも、せっかく勧めておいて言うのもなんですが、何でも揃っているデパートも確かに良いですけど、模型屋さんと言えば、商店街にあるような、おじさんおばさんが奥で佇んでて、なんとなく女の子が居ごこち悪そうな、銭湯の男湯のような静寂さのあるお店も好きですねー。例えば、吉祥寺のハモニカ横町にある「歌川模型」（写真左）。たまにお店の御主人が、真鍮の板を使って鉄道の模型を作っているのを見ることができます。ショーケースにその成果が飾られていますので、是非ともご覧ください。見事な「昭和モダン」が並んでいます。

実は、僕が小学生のときに住んでいた家は、こんな模型屋さんがすぐ近所にありましたよ。お小遣いをもらうたんびに駆け込んでましたね。なーつかしいなああ……と、ここで追憶に浸るのは、字数も少なくなってきましたので次回にて。