湯を沸かすほどの熱い愛
中野量太監督のオリジナル脚本による商業映画デビュー作。銭湯を舞台に、家族への中野の思いがぎっしりつまる。夫(オダギリジョー)が出奔して休業状態の「幸の湯」。妻の双葉(宮沢りえ)は突然の余命宣告を受け、3つの使命を自身に誓う。1、家出夫を連れ戻して銭湯を再開。2、娘の独り立ち。3、娘をある人に会わせる。母の決死の計画はうまく運ぶか…。家の太陽のような存在の双葉が倒れてピンチの家族だが、旅人の男(松坂桃李)や夫の連れ子も加わり、家族のカタチが変容していく。日本の新たな”お母ちゃん”となった宮沢に食らいつくような娘役の杉咲花が頼もしい。仰天のラスト、謎めいたタイトルの真意に気づいてさらに仰天!!


“死にゆく母と、残される家族が紡ぎだす愛”という普遍的なテーマを、想像できない展開とラストにより、涙と生きる力がほとばしる、驚きと感動の詰まった物語に昇華させた本作。自身が手がけたオリジナル脚本で商業デビューを飾ったのは、自主制作映画『チチを撮りに』(12)が、ベルリン国際映画祭他、国内外10を超える映画祭で絶賛された、中野量太監督。脚本を読み、「心が沸かされた」と出演を決めたのは、『紙の月』(14)で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞他、2014年の賞レースを総なめにし、名実ともに日本を代表する女優となった宮沢りえ。会う人すべてを包みこむ優しさと強さを持ちながら、人間味溢れる普通の“お母ちゃん"という双葉役を、その演技力と熱量で見事にスクリーンに焼きつけました。気弱で引きこもり寸前の娘・安澄には、今もっとも注目の実力派若手女優・杉咲花。母の死に向かい合い、たくましく成長していく安澄を圧倒的な力で演じ切り、観る者の心を捉えて離しません。そして、頼りないけどなぜか憎めないお父ちゃんを演じるのはオダギリジョー、旅先で知り合った双葉の母性に触れ、人生を見つめ直していく青年・拓海役に松坂桃李他、篠原ゆき子、駿河太郎、オーディションで選ばれた期待の新人子役・伊東蒼が新しい家族の物語を彩ります。
監督・脚本: 中野量太
キャスト: 宮沢りえ、杉咲花、篠原ゆき子、駿河太郎、伊東蒼/松坂桃李/オダギリジョー
上映時間: 125分
配給: クロックワークス
2016年10月29日(土)新宿バルト9ほか全国公開
新宿バルト9日程終了
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エリア | 新宿 |
住所 | 東京都新宿区新宿3-1-26 新宿3丁目イーストビル9~14階 |
アクセス | 東京メトロ丸の内線「新宿三丁目駅」C4出口よりすぐ |
電話番号 | 03-5369-4955 |
会場ホームページ | http://wald9.com/ |
日程 | 2016年10月29日~終了日未定 |
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